新型コロナウイルスの感染拡大により延長された北海道への緊急事態宣言が続く中、苫小牧市内の民間パークゴルフ場は感染予防策を強化して営業を続けている。各施設とも利用者にはマスクの着用を必須とし、利用者間の距離を取りながらのプレーや野外での休憩などを呼び掛けている。糸井の森パークゴルフの白岩千年支配人は「対策を徹底しながら利用者の運動不足の解消や健康維持に貢献していきたい」と話している。
市内糸井にある糸井ゴルフパーク54(佐藤博幸支配人)は、感染リスクを避けるため休憩スペースの短時間利用を促す。車で来た利用者には車内での休憩を推奨しており、プレーや休憩中の密を避ける方策を徹底していた。
同じく糸井の森パークゴルフも、限られた空間となる休憩所に大勢が集まるのを防ぐため、車内の休憩を勧める。併せてコース以外の敷地内の芝などでも休憩できるよう、希望者にはブルーシートを貸し出している。白岩支配人は「安全で安心な休憩を取ってもらいたい」と話した。
同地区にある有珠の沢ファミリーパークゴルフ倶楽部(松本靖久支配人)は室内での密集を避けるためクラブハウスを閉鎖し、隣接する広い屋根付きの広場を開放した。松本支配人は「パークゴルフは密を避けながら楽しめるスポーツ。安心して楽しんでほしい」などと語った。
プレーを楽しんでいた愛好者の70代男性は「健康維持に欠かせない運動ができる。ありがたい」と感染リスク低減に努めて運営する施設側に感謝する。市内の60代の男性も「パークゴルフは野外なので密になりにくい。安心して楽しめる」と話し、利用者側も感染予防の徹底に協力していた。
一方、市内にある市営パークゴルフ場9カ所とアルテンパークゴルフクラブは当面、緊急事態宣言期間の20日まで閉じている。苫小牧市が独自に感染拡大警報を発して関係する公共施設を原則休館としており、再開は未定だ。