2021年度東胆振中学校体育大会第10回バドミントン競技大会は5、6両日、苫小牧市総合体育館で男女別6部門のトーナメント戦が行われた。光洋が団体、個人の女子3部門すべてを制覇。男子は啓明が団体戦を制した他、個人シングルスでは今井瀬那(明倫)が頂点に立った。
今大会は東胆振中学校体育連盟などが主催。団体戦27チーム、個人シングルス112人、同ダブルス87ペアが各部門にエントリーし熱戦を繰り広げた。
団体戦の優勝と準優勝、個人戦8位までが胆振大会(7月3日、市総合体育館)に進出する。
【男子】
団体
▽決勝 啓明2―1鵡川▽準決勝 啓明2―1穂別、鵡川2―1開成
シングルス
▽決勝 今井瀬那(明倫)2―0真壁奏太(穂別)▽準決勝 真壁2―0鈴木悠真(青翔)、今井2―0高野勇斗(啓明)
ダブルス
▽決勝 島中藍虎・日当龍星(鵡川)2―0高橋将大・坂本陸之介(明倫)▽準決勝 島中・日当2―0吉岡楽和・西森悠翔(厚南)、高橋・坂本2―0宇南山暉人・小坂朋也(鵡川)
【女子】
団体
▽決勝 光洋2―1啓明▽準決勝 光洋2―0明倫、啓明2―0凌雲
シングルス
▽決勝 小野優那(光洋)2―0石山柚季(ウトナイ)▽準決勝 小野2―0石山夏妃(ウトナイ)、石山柚2―0三宅咲希(穂別)
ダブルス
▽決勝 安部さくら・清野遥音(光洋)2―1八木美衣凪・湯山綺羅(啓明)▽準決勝 安部・清野2―0大川向心愛・小林瑠莉(光洋)、八木・湯山2―1池田莉々・川口楓佳(凌雲)
―光洋女子 完全制覇の偉業
光洋が、女子の部完全制覇の偉業を達成した。新型コロナウイルスによる政府の緊急事態宣言で満足のいく活動ができない中、「みんなで全部門を取ろうと話していた。目標を達成できてうれしい」と大川向主将(3年)は胸を張った。
まずは大会初日の5日に団体戦を制すると、6日にはエース小野(3年)が個人シングルスを全試合2―0でストレート勝ちし2冠目。最終実施種目となったダブルス決勝では、春季大会(4月)覇者の安部・清野の3年生ペアが第1セットを落とすも、そこから意地を見せ2―1で逆転勝利した。
感染症の影響で大会前に数回の部活動中止を経験したが「一人一人が上を目指していた。モチベーションは高かった」と大川向主将が言うように、走り込みや筋力トレーニングなど精力的に自主練習に励んできた。
胆振大会でも光洋旋風を巻き起こす。小野は「自分のプレーでチームを盛り上げていきたい」と頼もしく語った。
―個人単V・今井瀬那(明倫) 気迫のプレーで頂点
男子シングルスの今井(明倫3年)が、相次ぐライバルとの激闘を制し栄冠をつかんだ。2回戦から登場し全5試合を2―0のストレート勝ち。「体がベストな状態じゃない中で勝ててうれしい」と相好を崩した。
5月の苫小牧民報杯決勝で対戦した高野(啓明3年)を準決勝で再び下したが、両足をつるアクシデントに見舞われた。大一番の相手は4月の春季大会決勝で敗れていた真壁(穂別3年)。不安はあったが「相手も疲れている。粘ってラリーに持ち込もう」と体を投げ出しながら必死にシャトルに食らい付き、流れを渡さなかった。
7月の胆振大会では、小学年代に全国大会出場経験を持つ選手など実力者ひしめく西胆振勢との対戦が待ち受ける。「課題を克服して胆振でも勝ちたい」と意気込んでいた。