新型コロナウイルス感染対策で増える「おうち時間」には読書がぴったり。苫小牧市立中央図書館で2018年から司書として働く忠鉢俊輝さん(24)に、幅広い年代が楽しめる図書を紹介してもらった。(小玉凜)
絵本
「大人が読んでも、子どもに読み聞かせてもよい」と薦めてくれた絵本が「あるかしら書店」(ヨシタケシンスケ著、ポプラ社)。手に取った人へ話し掛ける「褒め出す絵本」、2冊をつなぎ合わせて読む「二人で読む本」など、もしあったらいいな―という本が次々と登場する。「クスッと笑え、想像力をかき立てられる内容。どんな本が欲しいか、子どもと会話するきっかけにもなるかも」と提案する。
ゆっくり読書を楽しみたい人に
「有頂天家族」(森見登美彦著、幻冬舎)。舞台は京都、主人公はタヌキというファンタジー小説。2013年にはアニメ化された。忠鉢さんお気に入りの1冊で「次々とページをめくってしまう。あまり本を読まない大人や、中高生にも読んでほしい」と呼び掛ける。
旅行気分を味わって
「コロナ禍で海外に行けない今こそ、手に取ってもらいたい」と話すのは「世界の美しい博物館」(パイ インターナショナル)。装飾が凝っていたり、設備が特徴的だったり、国内ではなかなか見られない博物館を紹介した写真集。忠鉢さんは「旅行雑誌を見る感覚。家族で『行ってみたいね』と楽しめると思います」と話す。
紹介した書籍はいずれも苫小牧市立中央図書館で取り扱っている。 (終わり)