第47回苫小牧市長旗争奪大会兼第11回大東開発杯争奪大会兼第3回戸部英一杯争奪記念大会最終日は3日、とましんスタジアム=苫小牧市=でトーナメント準決勝、決勝が行われた。拓勇ファイターズが決勝で錦岡ジュニアタウンズに4―3で競り勝ち、8年ぶりの栄冠をつかんだ。
拓勇は1点を追う三回、先頭の横谷が三塁打を放つと無死一、三塁となって松本の犠飛で同点。その後1死二、三塁で林がスクイズを決め勝ち越した。
錦岡は三回に3安打を集め一時勝ち越したが、その後は相手エース福栄を打ち崩せなかった。
▽決勝
錦岡ジュニアタウンズ
10200―3
2020X―4
拓勇ファイターズ
(五回時間切れ)
(錦)新井田、渡邊―高田
(拓)岩佐、福栄―目時直
?横谷(拓)
▽準決勝
錦岡ジュニアタウンズ
01003―4
12000―3
新生台イーグルス
(五回時間切れ)
(錦)高田、新井田―新井田、高田
(新)板垣、高井、山口―光成
?高田(錦)
?小川(新)
泉野イーグルス
010030 ―4
000122x―5
拓勇ファイターズ
(六回サヨナラ)
(泉)上原、木村―黒江琥
(拓)松本、渡辺、福栄―目時直
?上原(泉)
?木村(泉)目時直(拓)
―集中切らさず、逆転呼び込む
時折強い雨が降る悪天候でも、拓勇ナインは動じなかった。最終日の準決勝、決勝をそれぞれ1点差で競り勝ち、4月下旬の苫小牧民報販売店協力会旗東地区大会(準公式戦)に続く栄冠。山村監督は「選手たちの頑張りに尽きる」と奮闘をたたえた。
2試合とも先行される形になったが、「集中力を切らさなかった」と監督が言うように粘り強く逆転までつなげる勝負強さが光った。今大会2試合で先発登板し、打撃でも各戦で活躍を見せた二刀流遊撃手の松本(6年)は「天気が悪くても自分のピッチングや打撃ができた」と胸を張った。
チーム最大の目標に掲げる小学年代の甲子園「全日本学童軟式野球大会」出場に向けた最初の予選が8日から始まる。松本は「チームワークはどんどん良くなっているけど、まだ走塁とか細かい部分ができていない」と勝ってもおごらず、練習に打ち込む構えを見せていた。