新型コロナウイルスの感染拡大で延期となっていた千歳市の2021年成人式「はたちのつどい」が2日、北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)で行われた。式典は検温や手指消毒、3密回避のため、出身中学のグループ別に2部制で行うなど万全の感染防止対策で実施。晴れ着姿やスーツ姿の512人が臨んだ。
新成人は男性757人、女性513人の計1270人。公募の新成人8人と市民団体でつくる協働会議が運営。昨年7月から準備を進めてきた。スローガンは「Get Over~仲間と共に~」。コロナや受験年の震災などさまざまな困難を乗り越え、同時代を生きる仲間と今後もさまざまなことに挑戦し、大人として飛躍したいとの思いで決めたという。
主催者の山口幸太郎市長は「成人式は自分らしく生きるために自身を見詰め直す節目。社会や人と協調も忘れずに」と祝福し、「皆さんには無限の可能性とチャンスがある」とエールを送った。
新成人代表の大学生佐々木彪午さん(20)と専門学校生佐古優菜さん(20)は誓いの言葉で、「私たちの中の宝物を信じ、未来へ向かって力強く歩み、社会の一員として感謝の気持ちを忘れずに精進していきます」と決意を述べた。
式後2人は「(成人式が)中止や再延期になる中で開催していただきうれしい」と語った。苫小牧市内のホテルに勤務する大間胡桃さん(20)は友人との久々の再会を喜び、「英語検定などに挑戦しスキルアップを目指したい」と話した。