第11回苫小牧民報販売店協力会旗争奪東地区親善少年野球大会は29日、苫小牧市沼ノ端の緑葉公園グラウンドなどでトーナメント決勝、3位決定戦が行われた。拓勇ファイターズが決勝で明柳ジャイアンツを4―2で下し9年ぶり3回目の優勝。3位決定戦では、沼ノ端ジェッツが8―1で沼ノ端スポーツ少年団に四回コールド勝ちした。
決勝で拓勇は二回1死三塁、福栄の適時内野安打で先制。四回には天内、岩佐らの適時打で一挙3得点して試合を優位に進めた。先発したエース福栄は七回まで1人で投げ完投した。
メンバー11人と少数精鋭ながら決勝まで勝ち進んだ明柳は、五回と七回に相手守備の乱れに乗じて得点したが、逆転にはあと一歩届かなかった。
東地区大会は7チームが参加して17日に開幕。悪天候の影響で日程が大幅にずれ込んだが、各戦で白熱した攻守が展開された。
▽決勝(緑葉公園)
明柳ジャイアンツ
0000101―2
010300X―4
拓勇ファイターズ
(明)佐久間―打田真
(拓)福栄―目時直
▽3位決定戦(沼ノ端中央公園)
沼ノ端ジェッツ
0341―8
1000―1
沼ノ端スポーツ少年団
(四回コールド)
(ジ)松崎、島野―熊野
(ス)岩崎、佐藤、福田―保坂
―エース福栄 投打に活躍
昨年の菅原工務店新人大会(8月)準決勝、東地区あすなろ大会(10月)決勝に続いて大一番で明柳と激突した拓勇が、三たび宿敵を退けた。山村監督は「チームワーク良く戦ってくれた」と目を細めた。
先発のエース福栄(6年)が投打でけん引した。ともに完封した1回戦、準決勝に続いて1人でマウンドを守り抜き「自分の力を精いっぱい出せた」。6番を担った打撃では「仲間がつなげてくれたチャンスで、しっかり走者をかえして自分を楽にさせよう」と2安打2打点し勝負強さが光った。
4月に中学進学した上級生が11人と大所帯だったため、前チームでレギュラー実績があるのは1人と実戦経験の乏しい代だった。それでも、「学年関係なく本当に仲がいい」(監督)突出した団結力が強さの源。福栄は「一人ひとりがチームのために頑張れる」と自信をのぞかせる。
次戦は5月1日に開幕する苫小牧市長旗争奪大会。1回戦の相手はまたしても明柳だ。目時直主将(6年)は「次はもっとチャンスで打って圧倒したい」と意気込んでいた。