大学野球の道学生野球1部春季リーグは5月1、2両日、あいべつ球場=上川管内愛別町=などで第2節4試合が行われる。今月下旬の第1節で連勝した北洋大は、同じく2勝の旭川大と対戦する。大滝敏之監督が「優勝争いに食い込むためにはここが勝負」と位置付ける大事なカードで意気込むのは、1年生外野手の玉置真都(長野松本国際高卒)。開幕戦でチームを勝利に導いたルーキーは「出場できることに感謝しながら、何が何でも出塁したい」と闘志を燃やす。
鮮烈な大学デビューを飾った。リーグ開幕戦となった24日の対道教育大旭川戦。8番指名打者でスターティングメンバーに名を連ねた玉置の初打席は二回、大沼恒介(2年)=駒大苫小牧高卒=、楠絢心(同)=北照高卒=が安打で出塁し1死二、三塁の好機となって回ってきた。「先輩たちが、結果にこだわらず楽に打てと送り出してくれたおかげ」と相手の前進守備を破る2点適時打を放った。
チームはこの2点を守り抜き2―1で勝利。「完璧な当たりではなかったけど、打てて良かった」と笑顔で振り返る。
和歌山市出身で高校時代に先輩だった一塁手の成田登夢主将(3年)、エース右腕後藤晟(同)を追う形で北洋大に進学した。日々の練習はもちろん自主トレーニングも欠かさず取り組む努力が信条のプレーヤー。大滝監督は「先輩の成田に似てとにかく一生懸命。あのタイムリーは、努力はうそをつかないことを証明してくれる一本だった」と目を細める。
次の旭大は、旭教大よりも投打にワンランク上の存在。玉置は「たとえ打てなくても粘って相手ピッチャーの投球数を稼ぐなど、チームのためになる打者になりたい」と語った。