出生数

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2021年4月26日

 まちでこいのぼりが泳ぐ姿を見掛けるようになった。5月に入れば、じきにこどもの日を迎える。この日が近づくと出生数が報道されたりするが、ここしばらくは毎年のように減っている。例えば2010年は107万人だったが、20年は87万人と、10年で20万人も減っている。

 総人口が減っているのだから、出産できる年代の女性も減っていることだろう。加えて女性は出産や育児で一度職場を離れると復帰しにくいので、晩婚・晩産の傾向にある。出産年齢が高いと死産率も上がり、出生数が減るのは不思議なことではない。産婦人科や産科の病院が減るほどの状況だ。

 そんな中でこの世に生を受けた子どもたちは当然、大切に育てられている…と思いきや、中には虐待を受け、身も心も小さく縮めて震え、命を奪われてしまう子がいる。その数、年に50人前後。10年で考えれば500人ほどにもなる。

 出生数の減少に歯止めを掛けようと懸命に努めても、せっかく生まれた命が危険にさらされた際に救えないのでは、何にもならない。そこで児童虐待法が2000年に、さらに苫小牧市では同法より踏み込んだ内容の条例が今年、施行された。まずはほっとした。

 ただ、裏を返せば、今の社会は法律や条例が無いと、子どもの命を守れなくなってしまったということ。現代が抱える虐待という病巣は一体、何の映し鏡なのだろう。(林)

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