今年度創立したバスケットボールのレバンガ北海道U18に苫小牧出身の村上琥羽(北海道文教大高1年)=苫小牧啓北中卒=が入団した。昨年9月に行われたトライアウトで見事合格した。村上は「将来はプロ選手を目指したい」と意気込みを語る。
レバンガ北海道U18には北海道文教大高に通う1年生11人が入団。今月4日に初練習し、本格始動した。11日には初の対外試合を行い、札幌の北海きたえーるで行われたレバンガ北海道のホームゲーム前座試合で北海道栄高男子バスケ部と対戦した。
村上はミニバスの北星小同好会でバスケを始めた。中学では啓北中男子バスケ部で主将を務め、チームをけん引した。
トライアウト受験は両親の勧めがきっかけ。高校の部活動に入ることを考えていたが、レバンガ北海道にU18のカテゴリーが新設されることを聞いて「すぐに行こうと決めた」。
トライアウトは昨年9月、恵庭市内の北海道文教大の体育館で行われ、男子の中学3年生19人が参加した。ジャンプ力や走力など身体能力を測るテストのほか、ゲーム形式でバスケットのスキルを試され、同月中旬に合格が決まった。
身長173センチの村上は、シューティングガードをメインに司令塔であるポイントガードやフォワードもそつなくこなす。持ち味のスリーポイントシュートはトライアウトでも高く評価されたといい、「アウトサイドのシュート力と勝負強さが光っていた」と齋藤拓也ヘッドコーチ(HC)は評価する。
憧れの選手はNBA屈指のスコアラーのジェームズ・ハーデン。「スリーポイントが高確率で入ってアシストもできる選手」と話す。「ハーデンのようなスリーポイントを的確に決められる選手になりたい」と話した。
恩師からも喜びの声が。啓北中時代に指導した同中教諭で男子バスケ部の松永圭輔顧問は「同学年にバスケ経験者が村上しかいなかったが、主将としてチームをまとめていたのは立派だった。レバンガのユースチームでもその人間性を生かして活躍してほしい」とエールを送る。
将来はプロ選手を目標にしている村上。「クラブチーム日本一を目指して、その先のプロや日本代表に選ばれる選手を目指す」と抱負を語った。