スケートボードの梅澤颯(苫小牧拓勇小5年)=ブレイズ=は、3月に千葉県で開かれたFLAKEカップ2020~21チャンピオンシップで5位入賞を果たした。ブレイズ所属選手としては初の快挙。「次は予選1位で通過してチャンピオンシップ優勝を果たしたい」と意気込んでいる。
FLAKEカップは小学生スケーターの登竜門とされる大会。アパレルブランドのFLAKEが主催した。チャンピオンシップには、全国各地で昨年開かれた予選を勝ち抜くなどした小学生58人が出場した。梅澤は、昨年10月に岩手県で開かれた予選大会で高学年が出場するジュニアクラス準優勝し、チャンピオンシップの切符を獲得した。
競技はランプと呼ばれるハーフパイプ状のセクションで45秒1トライの滑走を披露。トリック(技)の出来栄えをジャッジが審査し、点数で競った。
梅澤は45秒間で18種類のトリックをすべて成功させた。2本の練習滑走ではミスもあったが、本番ではフルメーク。「ベストな滑りを見せられた」と手応えを語る。スコア69点で永原依弦(ALUT)と同点で5位に入った。
小学6年まで出場可能のFLAKEカップで、大会時4年生にして入賞してみせた梅澤。この先2回の出場機会を見据えて「来年、再来年と優勝して2連覇を達成したい」と意気込む。ブレイズで指導する西村千秋代表も「6年生も出場する中での入賞は大健闘だった」と評価する。
今後はおわん型のセクションを使用する「パーク」と呼ばれる種目で日本一を目指す。スケートボードのデッキをつかんで540度ひねる大技に挑戦中だ。「まだ完全に回り切れていないので、完璧にメークできるまで頑張りたい」とさらなる飛躍に意欲を見せた。