駒大苫小牧高校野球部にこのほど、同部OBで北海道日本ハムファイターズ投手の伊藤大海(23)、埼玉西武ライオンズ外野手の若林楽人(23)からピッチングマシンとネットが寄贈された。共にプロ1年目ながら各チームの主力として活躍する先輩から届いた総額200万円超えのプレゼント。恩師の佐々木孝介監督(34)は「指導者や部員全員の励み。本当にありがたい」と感謝した。
寄贈された器具は、すでに日々の練習でフル稼働している。伊藤から贈られたマシンは投球間隔をダイヤル式で細かく調整できる他、機械上部の収容部に100球以上のボールを投入することで、連続的な打撃練習を可能にする。
同部は他に数台のマシンを保有しているが、すべて部員が1球ずつボールを投入する仕組みだった。佐藤大哲主将(3年)は「手間が省けてより練習を効率よく行うことができる」と笑顔を見せる。
若林は高さ2メートルほどの3枚連結式ネットを2台贈った。足元にローラーが付いた軽量タイプで、持ち運びが便利なのはもちろん「今までは重い単体のネットを組み合わせる必要があった」(主将)多方面からの打球を1台で防ぐことができるようになった。
受けた恩は結果で返す。5月8日にはシーズン開幕を告げる春季大会の支部予選が始まる。佐藤主将は「目の前の一戦一戦に集中して勝ち上がり、最終的に夏の甲子園に出場したい」と意気込んでいた。