いつか

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2021年4月17日

 根が生真面目―。そんな国民性があると思っていたがどうも違ったようだ。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、とうとう第4の波。

 大型連休を目前に、まん延防止等重点措置が大都市を軸に広がっていく。緊急事態宣言も再び検討されている。看板が変わっても大都市の駅や繁華街の人の流れは減らない。「不要不急の外出を控える」ということがこれほど難しいことなのか。夜遅く開店している飲食店の前に行列ができ、列の人に軽食を売る軽自動車も集まって来る。花見時期には歩道や公園に座り飲みの空き缶やプラスチック容器が捨てられていたとの報道もあった。「若者やカラオケ好きの高齢者が―」と犯人探しをしてもむなしい。感染症対策の第一歩は、日本人生真面目幻想を捨てることなのかもしれない。

 テレビに映ったフランスの河畔の風景。人々が座り、くつろいでいるところへ制服の集団が現れて声を掛ける。「マスクをしてください」。マスクを着けた青年に別の制服が「鼻まで覆って」。画面の文字は優しいが現実はどうなのか。日本もこうなるのかと思うと恐ろしい。

 「何カ月もかかるかな」と思いながらマスクを探し、手や指の消毒を始めて1年が過ぎた。わが家では、遠くの家族との会話から連休、夏休み、正月という単語が消えてしまった。孫から届いた平仮名の多い手紙には「いつか、遊びにいきます」。子どもは敏感だ。1年後は、どうなっているのだろう。(水)

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