半導体

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2021年4月16日

 昨年11月に購入契約したマイカーがやっと納車になりそうという人の話。契約時に工場出荷まで4カ月かかると言われ、彼は繁忙期の幅を見込んで「4月には」との販売店の見通しを頼りにしていた。冬は車の雑誌を見て装備をあれこれ考えて楽しんだが、雪が解ければ首は長くなる。その上4月を指折り数えていた3月に、さらに遅れるとの連絡。大いに落胆したところで5月の納車が決まり、胸をなで下ろした。

 懸念はあったという。自動車は半導体を多用する。3月に茨城県にある国内大手半導体メーカーの工場で火災が起き、需給が逼迫(ひっぱく)している半導体の不足が深刻化したからだ。世界でもトップメーカーの米国工場が昨年、大寒波で操業停止した影響が出ていた。そこへ感染症の影響でリモートやオンラインによる業務、生活が求められ、パソコン類の生産が活発になって半導体需要は増大。折あしく日本では昨秋、別のメーカーが火災で操業を止めた。世界中が半導体を取り合っている。

 販売店の担当者は丁寧に説明し、ひたすらわびたという。覚悟はしていても文句の一つくらい言いたくもなる。担当者に悪態をつくのはお門違いだが。

 社会のハイテク化は著しい。この分野でも覇権を狙う中国は早くから政府主導で半導体産業の育成に努めていた。「産業のコメ」であり、国家の命運を握る分野。安易な海外依存は避けたい。世界の経済を左右する現状の一片が日常に見える。(司)

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