距離

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2021年4月14日

 鈴やラジオを鳴らし、手をたたいたり大声を出して近くに人間がいることを知らせること。追う習性があるから走って逃げないこと―。

 山に入るときのヒグマ対策の基本を知らない人は多くないはずだが今年も北海道の山菜採りの季節は無惨な事故で開けた。10日午前、釧路管内厚岸町でギョウジャニンニクを採っていた60歳の男性がヒグマに襲われて死亡した。道によると、道内のヒグマによる死亡事故は2017年10月4日、同管内白糠町でキノコ採りをしていた73歳の男性が襲われて以来だという。

 道の統計では1989年から今年1月まで、狩猟や駆除の際を除き、クマによる人身被害は43件発生しており、うち4~5月の山菜採りの事故が4割を占めているそうだ。総務省の調査では道内の市町村の95%が、この5年間でヒグマの人里への出没を経験しており距離を保つ対策の必要性を指摘している。

 2018年の8月末に十勝岳(2077メートル)の麓へ出掛け、往復の国道237号でヒグマを目撃した。2年以上が経過しても、にらみ付けられた恐怖が消えず森や林が怖い。春、この臆病を忘れまいと改めて思う。

 厚岸町は13日、事故を起こしたヒグマを駆除しない方針を決めたそうだ。近くには冬眠穴があり、木に挟まった子グマの死骸もあったことから「母グマによる偶発的な事故。継続的に人を襲う可能性は低い」と判断した。周辺への立ち入りに、引き続き注意を呼び掛ける。(水)

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