(5)【小学校高学年の部・最優秀賞】「減らしていこう!プラスチック」 苫小牧ウトナイ小5年(学年は前年度)山内(やまうち)悠万(はるま)君

  • 特集, 第38回冬休み読書感想文コンクール
  • 2021年4月8日

  ぼくは海の生き物が小さい時から大好きだ。初めて買ってもらった図鑑は「魚」だったし、水族館に行けばきれいなクラゲをずーっとながめていられる。かわいがっているぬいぐるみはアザラシで、サメやクジラの大きさがどのくらいなのか想像することもできる。つりのゲームが好きで「魚食べられないのに魚大好きだよね」と兄やお母さんによく笑われる。そんなぼくの好きな海洋生物たちがぼくたちの出すプラスチックごみのせいでたくさん死んでしまっているのだ。海洋生物だけではない。魚を食べる人間にも影響がある。少しでも早く世界中の人が協力し合って取り組まなければならない問題だということを本を読んで知った。

   「プラスチックプラネット」という本は、プラスチックがどのようにできたのか、プラスチックがどのような問題をかかえているのか、その問題を解決するために何をしたらよいのか、絵や写真、データを使ってわかりやすく書かれている。プラスチックごみのせいで命を落とした動物たちの写真は見ていて辛い気持ちになった。

   大切なのはこれを自分にかかわりのある事として考えることだと思う。自分の捨てたごみじゃないから…とみんなが取り組まずにいたら問題は解決せず悪化するばかりだ。「自分が出したプラスチックがもしかしたら海の生物たちの命をうばっているかもしれない」。そう思うことで僕はプラスチックのことをしっかり考えたいと思うようになった。

   まずはぼくの身の回りにはどんなプラスチックがあるのか、ふだん使っているものや分別されたごみを調べてみた。おかしの袋、シャンプーのつめ替え容器、卵のパック、お米の袋、おもちゃ、使い捨てフォーク、スプーンなどなど、きりがないほどたくさんある。

   便利なプラスチックだが分解されないためマイクロプラスチックとなり世界的な問題となっているのだ。

   その解決方法として、本では買い物袋などの使い捨てのプラスチックを断ること、プラスチック製品の使用を減らすこと、再利用することを挙げている。海の大そうじをするいかだやプラスチックを食べるバクテリアの紹介もしている。ほかにはどんな取り組みがあるか知りたくて、インターネットで検さくしてみた。プラスチックにかわるものを使う、買いすぎない、プラスチックなどのごみを拾う、周りの人とプラスチックについての話をしてみるなど、実際に僕にできそうなこともたくさんある。

   絶滅危惧種がこれ以上増えないよう、ぼく達はマイクロプラスチックの問題をもっと身近に感じ、自分にできることからすぐ取り組む必要があると思う。ぼくのごみのせいでアホウドリや亀が死んでしまうのは絶対に嫌だ。使うプラスチックを減らし、必要で使ってしまった分はリサイクルし、地球や地球の生き物たちそして自分のために頑張りたい。

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