空手の極真会館北海道支部苫小牧道場の門下生が、3月28日に室蘭市で開かれた第15回オープントーナメント南北海道武道選手権大会(国際空手道連盟極真会館北海道支部主催)の組手各部門で優勝するなど好成績を上げた。冨●【99cb】泰至支部長は「稽古以上の力を出した選手もいて、一回限りの勝負で胆力を発揮した」と選手をたたえた。
苫小牧や室蘭、札幌などの道場から延べ115人が出場した。組手と形で年代別、重量別各部門のトーナメント戦を展開した。
小田島綺音(中央幼稚園)は組手の幼年年中以下で公式戦初勝利し、初優勝を飾った。これまでは初戦負けが続いていたが、入門から約3年で念願の白星を手にした。1回戦から勝ち上がり、決勝では細川凛(極真本部)と対戦。突きのラッシュで攻め込み、判定勝ちを収めた。冨高支部長は「攻める力はかなり高い。集中力と気力で勝ち取った栄冠」と評した。小田島は「次の大会でも優勝したい」と意気込みを語った。
綺音の兄瑠星(美園小5年)は小学4年男子で準優勝した。上段前蹴りで技ありを奪うなど決勝まで順調に勝ち上がった。決勝は、合田侑矢(総合空手坂井塾)に胴回し蹴りを決められ、これが技ありとなって判定負けした。「ガードが下がってしまった」と振り返った。積極的な攻めが反撃を許した形で、冨●【99cb】支部長は「攻め一辺倒なので技の受けがもっと上達すれば上位を狙える」と期待する。
試合当日に黒帯を受け取った貝澤優冶(駒大苫小牧高1年、青翔中卒)は男子15歳以下重量級で準優勝だった。「黒帯としての初戦を優勝で飾りたかった」と悔しさをにじませた。
貝澤は2回戦からの登場で、佐藤翼(極限館)に上段回し蹴りの技ありで難なく勝利。決勝では対戦歴があった櫻井太智(極真本部)に再延長に及ぶ激闘となったが、惜しくも判定負けを喫した。「長期戦でばててしまった。今後はスタミナをつけたい」と飛躍を誓っていた。
3位以上の入賞者は次の通り。
【組手】
▽幼年年中以下 (1)小田島綺音(中央幼稚園)▽同年長 (2)佐藤(拓進小1年)▽小学4年男子 (2)小田島(美園小5年)(3)加藤(ウトナイ小5年)▽男子15歳以下重量級 (2)貝澤(駒大苫小牧高1年)