氷上のチーム群像 王子アイスホッケー蔵出し写真展⑥

2003年12月14日のアジアリーグ王子―コクド。パックを進める王子FW百目木(今シーズンも現役)が突破を図るが、コクドDF大久保(現・東北監督)らが阻止=苫小牧市白鳥アリーナ(当時)

  王子とライバルチームの激闘は語りぐさだ。日本リーグ開始の1966年から苫小牧の岩倉が2連覇した後、王子が2連覇。やがて西武鉄道、国土計画(後にコクド)の東京勢が勃興―。

   王子は81~84年度まで日本リーグ史上初で4連覇を達成した。同リーグが38回目で終幕を迎える2003年度までにコクドが4連覇。ここまでに両チームの通算優勝回数は13度で同じとなっていた。

   日本リーグとの併催からアジアリーグに一本化した2004年度の翌シーズン、西武とコクドがチーム統合して、2連覇を達成。コクドは09年に惜しまれつつ解散した。

   アジアリーグで王子は07年度と11年度に2度優勝しているが、コロナ禍前の19年度までに韓国、ロシアいずれかのチームが優勝を5シーズン占めてきた。日本勢だけで競った今年度のジャパンカップで覇者となった王子イーグルスが新年度からレッドイールス北海道に生まれ変わり、戦いの歴史が続いていく。

  (おわり)

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