「教育は、人と人との触れ合いを通じて行われる営み。公平で、見返りのない愛情が大切だ」と教育的愛情を一番の教育理念としてきた。教え子が「目標を達成したり、うれしそうな顔をしたりすることを見ることが喜びだった」と振り返る。
苫小牧市出身で、自身も同校の卒業生。「母校で定年を迎えられ、幸せなことだ」と笑顔を見せる。早稲田大学を卒業し、初任校の山梨県北富士工業高校に3年勤務。1986年度から道内の高校や北海道教育委員会に務め、2018年度から現職。
同校では、伝統と歴史の継承や、生徒が目指す進路実現を支援する学校を目指してきた。多くの著名人を輩出している高校で「これほど文武両道を実践している学校はなかなかない」と誇り「生徒たちには、それぞれの希望をかなえるように頑張ってほしい」と期待する。