鍛えた精神で医療と向き合う (8) 新たな挑戦 自らの成長に 主将としての責務果たせた 苫小牧西高 弓道部主将 岩本七海

  • コロナを糧に~巣立つ高校生アスリート, 特集
  • 2021年3月27日
弓道場で仲間と共に的と向き合ってきた岩本

 苫小牧西高弓道部の岩本七海(18)=いわもと・ななみ=は高校3年間で弓道に打ち込み、3年時に主将を務めた。この4月、苫小牧看護専門学校に進学して看護師を目指す。部活動経験を通じて「新たなチャレンジの中で失敗と向き合ってきた経験を卒業後も生かしていきたい」と抱負を語った。

 小学校で少年野球、中学校ではバレーボールを経験していたが、同高推薦入試の面接で「新しいことに挑戦したい」と希望を語った。偶然、その面接官が同高教諭で弓道部の加藤雅一監督だった。入学後に勧誘され、弓道に打ち込む日々が始まった。

 入部後は基礎練習の毎日だった。ゴムを弦に見立てた練習器具で弓を引く基本姿勢を身に付けた。基本修了のお墨付きを得て同期の中で最初に道場へ入り、弓と矢を使った稽古に臨んだ。「やってきたことが評価されてうれしかった」と当時の心境を語った。

 試合では会場の張り詰めた雰囲気の中で矢を放つ。発声するのは的中時の「よし」の掛け声だけ。「緊張感がある中で当てたときの喜びは大きい」と競技の魅力を語る。

 選手になり、高い的中率で部の主力として活躍した。射法八節と呼ばれる弓を放つまでの基本動作を忠実にこなす。「基礎を大事にしてきたことが的中率につながった」

 2年時の2019年10月に札幌市で開催された全道新人戦で団体準優勝の好成績を収め、これが高校部活動の最高成績だった。「この勢いで次の高体連全道大会を制覇できそうな雰囲気があった」と振り返る。その年は秋の国民体育大会の道代表補欠にも選ばれていた。「道代表の監督からは『次は正選手で待っている』と伝えられた」と言う。

 3年に進級し、全国大会出場への意気込みを高めていたが、新型コロナウイルスの影響で高校総体と国体の中止が相次いで発表された。今年度は公式戦の場に立つことなく昨年6月に部活動を引退。「大会で3年間の成長を披露したかった」と悔しさを明かした。

 主将として強いリーダーシップで部を引っ張ったことは糧。「声掛けをしたり試合でチームを引っ張ったりすることで主将としての責任を果たせたことは自信につながっている」と前向きに語った。

 4月からは看護師を目指して勉学に励む。弓道で鍛えた精神力で医療と向き合う社会人への道を進む。「弓道で培ってきた集中力や忍耐力を生かして看護師になるという目標を達成したい」。的を見詰めるようにして語った。

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