• ニュース, 夕刊時評
  • 2021年3月22日

 よく物忘れをするたちなので、アルツハイマー型認知症の新たな治療薬とされるアデュカヌマブに以前から興味を持っている。病気の進行を遅らせる待望の根本治療薬で、日本と米国の企業が2017年から共同開発。現在、薬としての承認を米食品医薬品局(FDA)に申請中で、市場に出回る日が待ち遠しい。

 認知症治療薬の開発は非常に難しいという。アデュカヌマブも臨床試験の結果が振るわず、一度は中止と発表された。しかし、改めてデータを見直すと結果が良好と判明。開発が再開されて承認申請に至った。ただ、先ごろFDAに追加データの提出を求められ、本来なら今月出るはずだった申請結果は6月に延期された。

 安全で効果的な新薬を開発するには、研究だけでなく、効果や毒性を調べる臨床試験を重ねるので、普通は10年以上を要する。それを思えば、5年に満たないこの薬の開発スピードは驚異的で、FDAがより多くのデータを得て慎重に判断しようとしても不思議はない。

 国内で2月に接種が始まった新型コロナウイルスのワクチンは、1年ほどで開発された。切羽詰まっているのでやむを得ないが、研究、臨床試験不足なのは明らか。接種前に各自が副反応についてよく理解しておく一方、不安な症状が出た時にはすぐ相談できる窓口が用意されることを望む。薬やワクチンの使命は健康を維持し命を救うこと。接種で終わる訳ではない。(林)

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