漠然とした夢から始まり、36年間にわたった教育者の道―。釧路市生まれ、北海道教育大学釧路分校を卒業。初任校の釧路町立遠矢小学校で出会った先輩方の教えが、その後の教員生活の礎を築いたという。
「分からないと素直に言える人間を育てる」がモットーで、真っすぐに向き合ってきた。次世代を担う子どもたちには「憧れを見つけたとき、失敗を恐れずに挑み、歯を食いしばって頑張れ」とエールを送る。
管理職としては培ってきた経験を生かし、仕事がしやすい職員室づくりに注力。「全ては子どもの幸せのために」と、若い先生たちに「いつまでも情熱と使命感を忘れないでほしい」と思いを託す。
28歳で結婚し、24時間365日「教師」に専念させてくれた妻に感謝。「4人の子育て、家庭を全て任せることができたから安心して教師として生きることができた」と語った。