東日本大震災から11日で10年がたった。2月中旬に発生した福島県沖の地震や、2018年の胆振東部地震で、他人事ではないと防災意識を改めた人も多いはず。いつ発生するか分からない災害にどう備えるべきか。苫小牧市在住の防災お片付けアドバイザー、松本早千子さん(52)にこつを教わった。素早い避難につながる「片付け編」を(上)(中)(下)、新型コロナウイルス禍を意識した「備蓄編」を(上)(下)の計5回で紹介する。
【はじめは玄関】
災害発生時に脱出口を確保するためにも、玄関の整理は重要。靴は出しっ放しにせず収納を。高さのある棚を設置している場合は壁に固定し、棚の物はゴムバンドを張るなどして散乱を防止する。
防災リュックやヘルメット、レインコートなどをすぐ持ち出せるよう、人数分を常備できるスペースを設けるのが理想だ。
松本早千子さんプロフィール 苫小牧市ウトナイ北在住。2015年に整理収納アドバイザー1級、17年に防災士の資格を取得。「被災したときにお互い助け合えるよう、市ボランティアセンターの防災ボランティア登録にも協力を」と呼び掛ける。