新型コロナ・道の集中対策期間終了 苫小牧市民は冷静な反応「客足戻らない」「生活に変化なし」

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  • 2021年3月8日
マスク姿で客と談笑する「バー ヒーローズ」の今田雅貴代表(奥)=苫小牧市錦町

 4カ月超に及んだ道独自の新型コロナウイルスへの集中対策期間が7日、終了した。苫小牧市内では感染再拡大への警戒感が根強く、「まだ気を緩めることはできない」といった声が多い。飲食店関係者などからは「すぐに客は戻らない」と冷静な受け止めが目立つ。

 道は昨年10月28日からの集中対策期間終了を受けて同居人以外との会食自粛要請も解除する一方、引き続き、少人数で短時間にマスクをしながら会話する「黙食」の実践を求めている。

 東開町の会社員工藤真一さん(42)は「感染者数の落ち着きや3次産業の景気悪化などを踏まえると、集中対策期間終了のタイミングは妥当」と納得。会社の親睦会などコミュニケーションの機会が失われてきたことに触れ、「コロナ以前の生活に一歩近づけるのでは」と期待しつつ「再び感染が拡大傾向となる心配は拭えない」とした。

 札幌市内のなじみのカレー店へ頻繁に通っていたという、緑町のヨガ講師下平紗己さん(25)は「(ここ数カ月は)感染予防に気を使って月1回だけ訪れていたが、気兼ねせず行けるようになる」と歓迎。「飲食店はどこも苦境に立たされている。元気を取り戻してもらえれば」と話す。

 6歳の娘を持つ明野新町の広川飛美(あすみ)さん(39)は「きょうだいが札幌に住んでいるが、集中対策期間中、大きな影響を受けたことはない。特に生活に変化は生じないと思う」と述べた。

 天ぷらダイニング天舟(錦町)の船越哲治店主(63)は「これで飲食店に人が戻るかは分からない」と冷静。「卒業式、送別会シーズンの3月は一昨年まで連日予約で埋まり、ひと月数十件の団体利用もあったが今年、団体予約はなく、2~3人のグループで来店がある程度」と言う。1日も早い客足の回復を願いつつ「感染には十分気を付けて動いてほしい」と複雑な心境を吐露した。

 「1丁目ダイニング サボテンPIERO」(同)代表の栄潔さん(52)も「すぐに客足が戻るという期待は持てない。今後も感染対策を継続するだけ」と強調。「炭焼きバル ONIKU」(同)代表の渡部康宏さん(38)は「自粛生活の習慣が完全に戻るまでに数年はかかると思う。食材ロスは顕著で、少人数用コース料理転換など試行錯誤していかなければ」と嘆いた。

 「GOOD BAR HEROS」(同)代表の今田雅貴さん(36)は「厳しさは変わらない。店を閉じる経営者も出てきているが、打開策は見えない。どうしたらいいのか」とため息をついた。

 「首都圏の緊急事態宣言2週間延長の方が影響としては大きい」と語るのは、ホテル杉田(表町)の佐藤聰代表(55)。

 観光需要が低迷し、今年1月の売り上げは前年同月比5割減となったが、ビジネス客の宿泊予約は一定程度確保できているという。佐藤代表は「関東1都3県との往来自粛が続いており、当面はこれまでと変わらない」とみる。

 ノーザンホースパーク(美沢)の広報担当者は、来園できない観光客らに対しては「公式SNS(インターネット交流サイト)、オンラインショップを通じ、楽しんでもらえるコンテンツ、商品を提供していく」と前向き。海の駅ぷらっとみなと市場(港町)の山本英誠代表理事(50)は「4、5月には徐々に人が動き始めるのではないか。それまでにまた感染が広がらないことを願うばかり」と話した。

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