第33回北海道高校バスケットボール新人大会(北海道バスケットボール協会主催)最終日は21日、北海きたえーる(札幌市)で行われ、男子は苫小牧地区勢の北海道栄、駒大苫小牧が奮戦したが、決勝に初進出した北海道栄は白樺学園に60―86で振り切られた。白樺学園は初優勝。準決勝で敗れ、3位決定戦に回った駒大苫小牧は140―46で北見藤をかわした。女子決勝では札幌山の手が札幌東商業に113―75で圧勝し、9連覇を達成した。
個人賞のうち、男子は道栄の亀井柊吾が敢闘賞、駒大苫の大山未南斗が優秀賞をそれぞれ獲得した。
【男子】
21日
▽決勝
白樺学園86―60北海道栄
▽3位決定戦
駒大苫小牧140―46北見藤
▽準決勝
北海道栄86―70北見藤
白樺学園76―71駒大苫小牧
20日
▽準々決勝
北海道栄80―59釧路北陽
駒大苫小牧104―64札幌光星
白樺学園85―78札幌日大、北見藤92―63北見緑陵
▽2回戦
北海道栄86―51北星学園大高
駒大苫小牧100―67帯広大谷
札幌光星90―73小樽潮陵、白樺学園77―60札幌工業、札幌日大107―72小樽桜陽、釧路北陽66―63旭川大高、北見藤70―69札幌南、北見緑陵77―66函館ラ・サール
【女子】
21日
▽決勝
札幌山の手113―75札幌東商業
▽準決勝 札幌山の手108―58北星学園女子、札幌東商業89―51旭川藤星
▽準々決勝 北星学園女子92―46旭川南、札幌山の手88―66とわの森三愛、旭川藤星75―64海星学院、札幌東商業78―64釧路北陽
▽2回戦 北星学園女子129―58岩見沢緑陵、旭川南70―54函館大妻、とわの森三愛91―59帯広大谷、札幌山の手137―42北海、海星学院87―73札幌北斗、旭川藤星85―60札幌大谷、釧路北陽124―32小樽潮陵、札幌東商業97―42北見藤
―男子・道栄 心機一転、巻き返し誓う
全道新人大会初優勝をもう一歩で逃した北海道栄。決勝ではゾーンディフェンスの隙を白樺学園に突かれ、スリーポイントシュートを多く決められていた。木村ヘッドコーチ(HC)は「マンツーマンディフェンスをチームとしてできるようにしていきたい」と新年度大会に向けた強化の構想を語った。
道栄は上位戦線で走力不足を補うためにゾーンディフェンスを余儀なくされる傾向だった。目指すところの走りを最初から最後まで貫徹する守備は大一番で実現しなかったようだ。「オールコートのマンツーマンディフェンスを理想としている」と木村HCは話す。
決勝では白樺学園メンバーの高さの壁にはね返される場面もあり、確率よく決めてくるスリーポイントシュートに苦戦。副主将でセンターの亀井(2年)は「リバウンド争いでも負けていた」と悔しさをにじませた。
新型コロナウイルスの影響で練習試合ができない状況が続いている中で、新人大会では貴重な5試合をこなすことができた。木村HCは「試合経験を積めたことは今後につながる」と受け止める。
チーム一丸で体づくりに一から取り組む意気込み。主将でガードの伊藤(同)は「試合後半での粘り強さが欠けていた。40分間走り切れる体力を付けていきたい」と4月から心機一転の巻き返しを誓った。
―男子・駒大苫 白樺学園に惜敗、ティオウネ徹底マーク
男子の駒大苫小牧は最終日午前の準決勝で白樺学園に5点差で惜敗した。田島HCは「経験値の差もあったと思うので、これから試合を積めば、まだ間に合うはず」と見通しを語った。
身長205センチのセネガル人留学生センター、ティオウネ(1年)へのパスが読まれてカットされる場面が見られ、徹底したマークで攻撃のきっかけをつぶされる状況もあった。田島HCは「(ティオウネに)マークが集中する分、ノーマークが生まれているはずで、そこを生かし切れていない」と現状を語る。
フォワード大山(1年)は得点面でチームをけん引した。ドライブからのゴールを量産したが、アウトサイドではなかなかシュートチャンスがつかめなかった。「自分のパスのもらい方に問題があった。練習から本番を想定して動きを確認していきたい」。ヒントを得た様子だった。
2年連続の全国選手権大会(ウインターカップ)出場を目指している。主将でガードの倉井(2年)は「個々のプレーで積極性が欠けるところもあるので、ゴールに向かう意識をチームとして高めていく」と抱負を語った。