苫小牧市錦町に2016年9月に開店した創作四川料理の店。オーナーシェフの佐藤朗暢(あきのぶ)さん(43)は苫小牧市出身で、19歳から東京都内の中国料理店で10年間修業。その後9年間、8業態の飲食店で料理長を経験した。学んだ技術や味で地元の人に喜んでもらおうと店を開き、今年で5年目になる。開業以来「大切な人と幸せな時間を」という思いを貫いている。
自慢の一品は「鳳凰ぱん盤(ほうおうぴんぱん」(税抜き4900円)。約15種類の国産野菜やエビのすり身、鶏肉などを使い、包丁細工でかたどった野菜の爪や翼、低温調理した鶏肉を重ね、鳳凰の体を立体的に表現している。見た目の美しさを楽しみながら、トリュフ塩や手作りのゴマだれなどに付けて食べると、肉や野菜のうま味と豊かな香りが口全体に広がる。
結婚や門出、長寿の祝いなどの意味が込められた「飾り盛り」。招福の象徴で古代中国の伝説上の聖獣「鳳凰」が羽を広げ、今にも飛び立ちそうな姿が宴席を華やかに彩る。最近では両親への感謝を込めた宴席で披露して喜ばれたという。佐藤さんは「鳳凰には人生を良い方向に運ぶという意味もある」と話す。
注文する場合は素材を調達する関係から3日前からの予約が必要。
苫小牧市錦町1の6の11NPビル2階。午後5時~同10時営業。前日までの完全予約制(予約がない場合は休む)。13席。電話0144(84)7249。