第33回北海道高校バスケットボール新人大会が19日、北海きたえーる=札幌市=などで開幕し、男女の1回戦が行われた。苫小牧地区勢は男子の駒大苫小牧が釧路工業に108―52で快勝し、北海道栄が旭川工業を92―57でかわして2回戦に進出。同じく女子の北海道栄は北星学園女子に45―89、苫小牧南は海星学院に35―55でそれぞれ敗れた。
大会は北海道バスケットボール協会主催、道教育委員会後援のトーナメント戦。新型コロナウイルスの影響で東海大札幌と留萌の男女、女子の旭川明成の計5チームが棄権した。20日は男女の2回戦と準々決勝、21日は男女の準決勝と決勝が行われる。
【男子】
▽1回戦
駒大苫小牧108―52釧路工業
北海道栄92―57旭川工業
帯広大谷20―0留萌(棄権)、札幌光星92―64帯広三条、小樽潮陵90―79室蘭栄、白樺学園119―68函館大谷、札幌工業63―55海星学院、小樽桜陽77―63釧路江南、札幌日大94―74函大有斗、北星学園大高72―57稚内大谷、旭川大高89―67岩見沢緑陵、釧路北陽78―61旭川西、札幌南93―58滝川、北見藤117―102札幌西陵、函館ラ・サール93―57下川商業、北見緑陵20―0東海大札幌(棄権)
【女子】
▽1回戦
北星学園女子89―45北海道栄
海星学院55―35苫小牧南
岩見沢緑陵56―45釧路明輝、函館大妻20―0留萌(棄権)、旭川南68―51北見柏陽、とわの森三愛135―38滝川西、帯広大谷20―0旭川明成(棄権)、北海68―61小樽双葉、札幌山の手148―43帯広三条、札幌北斗93―72白樺学園、旭川藤星88―60遺愛女子、札幌大谷98―54名寄、釧路北陽82―51函館中部、小樽潮陵20―0東海大札幌(棄権)、北見藤72―71稚内、札幌東商業146―25室蘭東翔
― 駒大苫 FW平田(1年) 途中出場でダブルダブル
男子では駒大苫小牧のフォワード平田(1年)がベンチスタートの途中出場ながら14得点12リバウンドのダブルダブルを達成。正確なミドルシュートと粘り強いリバウンドで勝利に貢献した。
7人が2桁得点し、108―52と圧勝した駒大苫。「後半でシュートが入り始めて勢いに乗れた」と平田。田島ヘッドコーチも「攻守でハードワークできる選手」とたたえるが、「シュート成功率はもっと高いはず」。かけている期待は大きなものがある。
次戦に向けて平田は「オフェンスリバウンドをもっと多く取って得点につなげていきたい」と意欲的だ。
― 攻めあぐんだ道栄 攻守の切り替え、課題を次へ
女子の北海道栄は北星学園に44点差で敗れた。試合では多くの場面でオールコートのマンツーマンディフェンスに苦しめられた。第1クオーターで7点リードを奪ったものの、第2クオーター残り20秒で逆転を許すなど、オフェンス時にゴール付近でのパスが通らず反撃を許す状況が目立った。
ガードの大石主将(2年)は「ルーズボールやリバウンドで負けていたので、これから改善していきたい」と反省を口にした。
木村ヘッドコーチは来年度の高校総合体育大会(インターハイ)や選手権大会(ウインターカップ)に向けて課題をつぶしていく構えだ。「シュートすべき場面でパスを出してボールを失っていた。ゴールに向かう積極性が足りなかった」と振り返り、「攻守の切り替えの速さと走力を上げる必要がある」と指摘した。