札幌市在住の画家、浩而魅諭(ひろじみゆ)さんの作品展「Masse~マッス(塊)~」が千歳市の支笏湖ビジターセンターで開かれている。ウコッケイやマガモなどを描いたボールペン画23点を展示している。28日まで。
浩而さんは野生生物の細密画を専門とする画家で、北海道美術協会会友。生命の尊厳や生物間の相互作用を発信する作品を手掛けている。
今回は2007年から21年までに制作した卵胎生(らんたいせい)などの「塊」をテーマにした絵画を中心に並べた。新作の「樹」は、木の枝に止まる無数のエゾフクロウを一つの大木のように表現。羽毛の一枚一枚、フクロウの表情など細部まで丁寧に描いている。
友人と訪れた苫小牧市日新町の70代女性は「とても緻密。どの絵も動物がかわいらしく、淡い色合いで心が温かくなる」と話した。
午前9時半から午後4時半(最終日は午後3時)まで。問い合わせは同ビジターセンター 電話0123(25)2453。