冬も楽しめる 苫小牧西港の入船公園 ”ちょいロック”

  • 釣り
  • 2021年2月11日
ロック担当が釣り上げたガヤ。寒さを忘れて引きを楽しめた
ロック担当が釣り上げたガヤ。寒さを忘れて引きを楽しめた
入船公園。夜間も比較的明るい環境で釣りが楽しめる
入船公園。夜間も比較的明るい環境で釣りが楽しめる
使用したジグヘッドリグ。厳寒期はできるだけ簡単に仕掛けを組みたい
使用したジグヘッドリグ。厳寒期はできるだけ簡単に仕掛けを組みたい

  2月は連日の冷え込みと断続的な降雪で釣り人にとって厳しい季節。それでも苫小牧港内の岸壁では日中、チカ釣りを中心とした太公望がさおを並べる。釣り倶楽部担当がメインで取り組んでいるロックフィッシングも、大物は厳しいが冬でもコンスタントに狙える釣りスタイルだ。7日、市内の公園で短時間の釣行を楽しんだ。

   訪ねたのは西港北埠頭(ふとう)のキラキラ公園にほど近い入船公園。岸壁沿いに柵が設けられ、平日も釣り人がちらほら。夜間でも街灯やフェリーターミナルの照明があって、他の釣り場と比べると快適な環境で釣りに没頭できる。

   使用したのは6フィートのロッド(ライトクラス)に4ポンドのフロロカーボンライン。寒空の下で仕掛けを組むのは大変なため、簡単なジグヘッドを選択した。ルアーチェンジが容易にできる金具のスイベルなどを使うのも有効だ。今回は短時間釣行のため、ジグヘッドに直接結んで使用した。

   ワームは低活性時に有効なピンテールタイプ。視認性の高いオレンジや蓄光タイプを選択し、岸壁から10メートル前後の近場を丹念に攻めた。厳寒期、魚は海の底に張り付いているパターンが比較的多い。深いレンジを狙うため、根掛かりには注意したい。

   10投ほどで体長20センチほどのガヤ(エゾメバル)をキャッチした。着水後のフォールに合わせてさお先を2、3回揺らすアクションに食い付いてきた。その後も短時間に同サイズのガヤを数匹キャッチしたが、寒さが厳しく30分ほどでギブアップした。一足先に『春告魚(はるつげうお)』のメバルに出合えたが、本格的な暖かさはまだまだ先になりそうだ。

   防寒・安全対策を万全に

   1月下旬、白老港で釣り人の車両が岸壁から転落し、1人が死亡する事故が発生。管理者の白老町が港湾区域内への立ち入り禁止を告知した。もとより人命より優先するレジャー・スポーツはない。昨今はコロナ禍の影響もあり、密を回避できる豊かな自然環境の下で釣りを楽しむ人も増加傾向にある中で、フェンスなどで封鎖された場所への侵入やごみの投棄も目に余り、各地で問題化している。

   港湾区域内は船舶や荷役、漁業などの仕事に就く人々が多く利用する。釣りは、安全に対する細心の注意と配慮、マナーを心得て楽しみたい。

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