第48回北海道高校選抜卓球大会は最終日の5日、男女の学校対抗戦決勝リーグが行われた。男子の北海道科学大高が決勝リーグ全勝で5連覇し、女子の札幌大谷も全勝で2連覇した。男女の駒大苫小牧は決勝リーグ2勝1敗で共に準優勝だった。
5人シングルス戦による学校対抗戦は男子43、女子45校が出場。予選トーナメントと上位4チームによる決勝リーグが行われた。
男子上位2位までの北科大高と駒大苫、女子上位3位までの札大谷と駒大苫、帯広大谷は3月に三重県で開かれる全国選抜大会の出場権を獲得した。
個人賞も決まり、男子の殊勲賞は信田旺介(北科大高)、敢闘賞は荒井正明(駒大苫)、女子の殊勲賞は買手日菜(札大谷)、敢闘賞は仲川詩乃(駒大苫)が選ばれた。
◇学校対抗戦
【男子】
▽決勝リーグ 北科大高3―0札幌龍谷、駒大苫小牧3―0旭川実業、北科大高3―2駒大苫小牧、札幌龍谷3―1旭川実業、北科大高3―0旭川実業、駒大苫小牧3―0札幌龍谷
▽順位 (1)北科大高3勝(2)駒大苫小牧2勝1敗(3)札幌龍谷1勝2敗(4)旭川実業3敗
【女子】
▽決勝リーグ 札幌大谷3―0函館大妻、駒大苫小牧3―1帯広大谷、札幌大谷3―0帯広大谷、駒大苫小牧3―1函館大妻、札幌大谷3―2駒大苫小牧、帯広大谷3―0函館大妻
▽順位 (1)札幌大谷3勝(2)駒大苫小牧2勝1敗(3)帯広大谷1勝2敗(4)函館大妻3敗
駒大苫男子 悔しさばねに
男子の駒大苫は道科学大高の壁を越えられなかった。前身の道尚志学園高を含めると6年連続14回目の優勝を誇る強豪に2―3で競り負けた。岡主将(同)は「チームとして勝ち切れない精神力の弱さがあった」と振り返った。
北科大高戦では荒井(1年)と名古屋(2年)が立て続けに勝利。優勢と見えたが、小林監督は「2―0でやっと五分に持ち込んだ感覚だった」と明かした。
互いに2勝の振り出しに戻されて迎えた5人目。名古屋が先に対戦した北科大高主将の佐藤と再び勝負した。名古屋は「厳しいコースを攻めてきた」と戦術を変えてきた佐藤に苦戦を強いられた。1―3で佐藤に敗れ、6年ぶりの優勝には届かなかった。
粘った末に全国選抜大会の切符は手にした。岡主将は「この悔しさをばねにして戦う」と意気込みを語った。
駒大苫女子 道外勢に挑戦へ
女子の駒大苫は勝負を決する5人目でエースで主将の仲川(2年)が札幌大谷の買手にストレート負け。全セットで競り合ったが、あと一歩及ばなかった。「どれだけ競っていても結果は負け」と淡々と受け止めた。
「小学年代からのライバル」という買手とはこれまでも随所で対戦してきた。敗れたが「近くにいいライバルがいることはいいこと」と前向きで、「次こそはリベンジする」と意気込む。
チームの底上げをしていく上では決勝リーグで当たった帯大谷と函大妻の両エースに喫した黒星も反省した。仲川は「誰が来ても勝てる力をチーム全体で高める必要がある」と強調した。
全国選抜大会に向けては「道外の選手と試合をする貴重な機会なので、大舞台での経験を夏のインターハイへの糧にしたい」と抱負を語った。