道などは5日、新型コロナウイルスの感染者が新たに93人確認され、5人が死亡したと発表した。このうち18人の感染経路を追えていない。日別の新規感染者が100人を下回るのは2日ぶりだが、高止まり状態が続く。道内の死者は累計で617人、感染者は延べ1万7933人(実人数1万7888人)となった。
道は15人の感染を確認した。内訳は石狩管内12人、上川、宗谷、オホーツク3管内各1人。胆振管内の新規感染者ゼロは昨年12月22日以来、45日ぶりとなる。
既存のクラスター(感染者集団)では、恵庭市の陸上自衛隊南恵庭駐屯地で1人増の計16人、江別市の介護老人福祉施設「夢あかり」で4人増の計25人に感染が拡大した。
札幌市は68人の感染を確認した。市内の医療機関で新たなクラスターが発生し、9人(20~50代の職員)の陽性が判明。既存クラスターは障害福祉サービス事業所で28人増の計67人、札幌丘珠高校で1人増の計45人になった。
小樽市は4人の感染を確認。既存のクラスターでは、私立高校で1人増の計82人、小樽協会病院で3人増の計47人、北仁会石橋病院で1人増の計130人に感染が拡大した。
函館市は5人、旭川市は1人の感染を発表した。
死者は札幌市で2人(70代男性と90代男性)、小樽市で2人(80代男性と年代・性別非公表)、道で居住地非公表の1人(年代・性別非公表)を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは1万6101人。5日現在の患者数は1215人で、重症は11人。4日時点の入院患者の病床利用数は、前日から15床減って567床となった。
直近1週間(1月30日~2月5日)の新規感染者は698人(人口10万人当たり13・2人)。道が国に緊急事態宣言を要請する基準(1327人、10万人当たり25人)を下回っている。