第16回北海道高校バレーボール新人大会が5日、北見市とオホーツク管内訓子府町で開幕する。第1日はトーナメントの男子1回戦、女子2回戦までを展開。苫小牧地区からは予選を突破した男子の苫小牧工業が4年ぶり、女子の苫小牧南が初めて、それぞれ出場する。
1、2年生の新チームが集う大会は北海道バレーボール協会主催。道教育委員会、道高校体育連盟などが後援する。前回優勝した男子の道科学大高、女子の札幌山の手など道協会推薦校と全道24地区の予選会で出場権を獲得した男子31チーム、女子36チームが出場。最終日の7日まで全道一の称号を懸けた熱戦を繰り広げる。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、選手保護者を含めた無観客開催となっている。
男子の苫工は1回戦で北見緑陵と対戦する。日高地区の静内は1回戦で優勝候補の一角、東海大札幌と当たる。女子の苫南は2回戦で小樽双葉と顔合わせ。日高地区の静内は1回戦で滝川と戦う。
男女の各組み合わせは別表の通り。
― 初の大舞台へ勇躍、苫南「自分たちらしく」
今年1月の苫小牧地区予選で強豪私立を次々に破り、大会初出場を決めた苫南が本番に向け意気込んでいる。2年生5人、1年生3人の少数精鋭。新型コロナウイルス禍で体調管理に細心の注意を払いながら、戦力向上に努めてきた。持川恵美監督は「とにかく自分たちらしい試合を」と背中を押した。
初戦の相手となる小樽双葉とは昨年秋に1セット限定で手合わせし、接戦の末に勝利している。「選手たちの相手に対する印象は悪くない」と持川監督は期待する。
勝利の鍵を握るのは身長170センチ以上と恵まれた体格を持つ2人のアタッカーだ。一人は小学時代に全国大会出場経験がある尾崎美羽(2年)。相手守備の隙間を突く精度の高いスパイクが武器だ。「チームが苦しいときに助けられるプレーがしたい」と話す。
もう一人は八木彩花(同)。どんなに返されてもひるまずスパイクを打ち続けられる精神面の強さが売りで、「みんながつないだボールをしっかり決め切りたい」と力強い。
両選手を駆使して攻撃を組み立てるのは、尾崎と共に小学時代に全国舞台を経験しているセッター金久茉知副主将(同)。「単調な攻撃にならないように、2人以外にもしっかりトスを上げたい」と言う。チーム屈指のレシーブ力を誇り、守備面でも積極的に貢献していく構え。「いろんな場面で力になれたら。今から楽しみ」と語った。