道と札幌市などは2日、新型コロナウイルスの感染者が新たに105人確認され、小樽市の1人(70代男性)が死亡したと発表した。このうち22人の感染経路が不明。日別の新規感染者が100人を上回るのは2日ぶり。道内の死者は累計で608人、感染者は延べ1万7626人(1万7581人)となった。
道は、22人の感染を確認。内訳は、苫小牧市で1人(50代男性)のほか、石狩管内9人(千歳市3人など)、上川、宗谷、オホーツク3管内各3人、渡島管内2人、後志管内1人。千歳市のバーで新たなクラスターが発生し、8人(20~40代の利用客7人、経営者1人)の陽性が判明した。既存のクラスターでは、江別市の介護老人福祉施設「夢あかり」で3人増の計17人に感染が拡大した。
札幌市は、65人の感染を確認。市内のコールセンターでクラスターが発生し、7人(10~20代の従業員)が感染。別のコールセンターでも11人(20~60代の従業員)の陽性が判明し、クラスターに。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)でも30人(20~90代の入居者19人、従業員11人)の感染が判明し、クラスターと認定された。
函館市は、10人の感染を確認。富田病院で入院患者6人の陽性が判明し、クラスターと認定された。
旭川市は、2人の感染を確認。道内最大規模のクラスターとなっていた重症心身障害児者施設「北海道療育園」は終息を宣言した。
小樽市は、6人の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは1万5688人。2日現在の患者数は1330人で、重症は12人。1日時点の入院患者の病床利用数は、前日から13床減って659床となった。
直近1週間(1月27日~2日)の新規感染者数は764人(人口10万人当たり14・4人)となり、道が国に緊急事態宣言の発出を要請する基準(1327人、10万人当たり25人)を下回っている。