道と札幌市などは1日、新型コロナウイルスの感染者が新たに76人確認され、5人が死亡したと発表した。このうち18人の感染経路を追えていない。日別の新規感染者が100人を下回るのは1月25日以来7日ぶり。道内の死者は累計で607人、感染者は延べ1万7521人(実人数1万7476人)となった。
道は14人の感染を確認した。内訳は胆振管内1人(苫小牧市の年代・性別非公表)のほか、石狩管内9人、釧路管内3人、渡島管内1人。既存のクラスター(感染者集団)では、千歳市の千歳北陽高校で生徒6人の新規感染が判明し、計17人となった。
札幌市は、40人の感染を確認。クラスターが出ている札幌丘珠高校で新たに生徒5人の陽性が分かり、計40人に感染が拡大した。
小樽市は、12人の感染を確認。既存のクラスターでは市内の私立高校で5人増の計68人、小樽協会病院で5人増の計35人となった。
函館市は、9人の感染を確認。クラスターが形成されている救護施設「明和園」で新たに6人の陽性が判明し、計53人に拡大した。
旭川市は1人の感染を発表した。
死者は道が居住地非公表の2人(60代男性と90代女性)、小樽市が2人(80代男性と年代・性別非公表)、札幌市が1人(60代女性)を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは1万5579人。1日現在の患者数は1335人で、重症は12人。1月31日時点の入院患者の病床利用数は672床となっている。
直近1週間(1月26日~1日)の新規感染者数は765人(人口10万人当たり14・4人)で、道が国に緊急事態宣言を要請する基準(1327人、10万人当たり25人)を下回っている。