道などは29日、新型コロナウイルスの感染者が新たに111人確認され、3人が死亡したと発表した。このうち23人の感染経路が不明。日別の新規感染者が100人を超えるのは4日連続で、高止まり状態が続いている。道内の死者は累計で591人、感染者は延べ1万7236人(実人数1万7191人)となった。
死亡を確認したのは、道が居住地非公表の1人(90代女性)、小樽市が1人(年代・性別非公表)、函館市が1人(年代・性別非公表)。
道は、29人の感染を確認。内訳は、苫小牧市3人(10代男女2人と30代男性)を含む胆振管内9人のほか、石狩管内17人(恵庭市3人、千歳市2人など)、十勝管内2人、釧路管内1人。江別市のスポーツクラブで新たなクラスター(感染者集団)が発生し、10人(10歳未満~30代の生徒3人と家族7人)の陽性が判明。既存のクラスターでは、千歳市の千歳北陽高校で1人増の計9人、十勝管内音更町の住宅型有料老人ホーム「北勝館」で2人増の計46人に感染が拡大した。
札幌市は、60人の感染を確認。クラスターが発生している札幌丘珠高校(東区)で新たに生徒15人の陽性が判明し、計22人となった。
小樽市は、11人の感染を確認。既存のクラスターでは、市内の高校で新たに2人の感染が分かり計60人となったほか、北仁会石橋病院でも1人増の計129人となった。
函館市は、5人の感染を確認。クラスターが形成されている陸上自衛隊函館駐屯地では、1人増の計14人と感染が拡大した。
旭川市は、6人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは1万5302人。29日現在の患者数は1343人で、重症は前日から4人減って13人。28日時点の入院患者の病床利用数は、前日から5床減の692床となった。
直近1週間(23~29日)の新規感染者数は799人(人口10万人当たり15・1人)で、道が国に緊急事態宣言を要請する基準(1327人、10万人当たり25人)を下回っている。