道などは27日、新型コロナウイルスの感染者が新たに147人確認され、6人が死亡したと発表した。このうち36人の感染経路を追えていない。日別の新規感染者が100人を上回るのは2日連続。道内の死者は累計で585人、感染者は延べ1万7010人(実人数1万6965人)となった。
道は40人の感染を確認した。内訳は苫小牧市2人(30代女性と90代女性)を含む胆振管内8人のほか、石狩管内21人(恵庭市7人、千歳市3人など)、十勝、釧路両管内各3人、オホーツク管内2人、後志、渡島、留萌3管内各1人。
空知管内の建設関係の事業所で、5人(職員4人、関連事業所職員1人)のクラスター(感染者集団)が発生。江別市の介護事業所でも6人(利用者4人、職員2人)が感染し、クラスター認定された。
既存のクラスターでは、苫小牧市のデイサービスセンターで新たに利用者1人の陽性が判明し、計8人となった。
札幌市は、50人の感染を確認。市内の障害福祉サービス事業所で、14人(入所者11人、従業員3人)の新たなクラスターが発生した。
小樽市は、過去最多の35人の感染を確認。クラスターが形成されている市内の高校で新たに生徒、職員ら19人の陽性が明らかになり、感染者は計25人に拡大した。
函館市は、14人の感染を確認。函館少年刑務所で新たなクラスターが発生し、6人(入所者4人、職員2人)の陽性が判明した。
旭川市は、8人の感染を確認。クラスターが起きているデイサービス施設で新たに2人の感染が判明し、計29人となった。
死者は道で居住地非公表の3人(70代男性と年代非公表の女性、年代・性別非公表1人ずつ)、函館市で年代・性別非公表の2人、札幌市が80代男性1人を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは1万5052人。27日現在の患者数は1373人で、重症は前日から1人減って17人。26日時点の入院患者の病床利用数は、前日から50床減の704床となった。
直近1週間(21~27日)の新規感染者数は814人(人口10万人当たり15・3人)となり、道が国に緊急事態宣言を要請する基準(1327人、10万人当たり25人)を下回っている。