道などは20日、新型コロナウイルスの感染者が新たに164人確認され、5人が死亡したと発表した。このうち40人の感染経路が不明。日別の新規感染者が100人を超えるのは2日ぶり。道内の死者は累計で551人、感染者は延べ1万6199人(実人数1万6158人)となった。
死亡を確認したのは、道が居住地非公表の2人(80代男性と90代男性)、小樽市が2人(年代・性別非公表)、札幌市が1人(100歳代の女性)。
道は、37人の感染を確認。内訳は、苫小牧市4人(20代男性と70代男性、年代非公表男性、年代・性別非公表)を含む胆振管内5人のほか、石狩管内11人(千歳、恵庭市各1人など)、後志管内5人、渡島、オホーツク両管内各4人、空知管内3人、十勝、上川両管内各2人、釧路管内1人。既存のクラスター(感染者集団)では、恵庭市の接待を伴う飲食店が1人増の計12人、石狩管内の友人宅での会合も1人増の計6人となった。
札幌市は、再陽性1人を含む99人の感染を確認。市内の医療機関で新たなクラスターが発生し、8人(入院患者、職員共に4人)の感染が判明した。
函館市は、9人の感染を確認。クラスターが形成されている救護施設「明和園」では新たに2人の陽性が判明し、計35人に感染が拡大した。
小樽市は13人、旭川市は6人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは1万4001人。20日現在の患者数は1647人で、重症は13人。19日時点の入院患者の病床利用数は708床。軽症者向けの宿泊療養施設には425人が入所し、入所日調整中で自宅待機しているのは164人。自宅・福祉施設療養者は326人。依然、医療提供体制は逼迫(ひっぱく)が続いている。
直近1週間(14~20日)の新規感染者数は1093人(人口10万人当たり20・6人)となり、道が国に緊急事態宣言を要請する基準(1327人、10万人当たり25人)を下回っている。