苫小牧市は19日までに、新型コロナウイルスの感染再拡大で、年末年始にかけて経営に深刻な打撃を受けた飲食店などを対象にした給付金事業をスタートさせた。3月1日まで申請を受け付ける。感染拡大防止のため、申請は基本、簡易書留などによる郵送を求めている。
給付金は、飲食店や喫茶店の営業許可証を持つ市内の事業者向け。昨年12月または今年1月の売り上げが対前年同月比で30%以上減った店舗に対し、1店当たり10万円を支給する。申請方法や給付要件の詳細は、18日から市の公式ホームページで公開している。
市役所9階の緊急経済対策給付金室では19日以降、職員が申請書を取りに来る事業者への対応や、郵送で届いた申請書をチェックする作業などに追われている。
市内しらかば町で飲食店を経営する女性(49)は「多少は助かるが、正直10万円では足りない。対策を講じても各地で感染が止まらず、客が減って本当に大変」と窮状を訴えていた。
給付金室は、申請締め切りが2月26日に迫る経営継続支援事業などの利用もアピールしている。
問い合わせは給付金室 電話0144(32)6445。