全国高校総合体育大会第70回全国高校スケート競技・アイスホッケー競技選手権大会が21日、長野県で開幕する。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、選手保護者を含めた完全無観客で行われる集大成の舞台。各競技で上位進出が期待される東胆振の精鋭たちは、すでに現地入りして公式練習をこなしながら、迫る本番へ士気を高めている。
組み合わせは別表の通り。
―IH 駒大苫、2年ぶりV奪還なるか
駒大苫小牧、北海道栄、苫小牧工業をはじめ全国の25校が出場する。21~25日に軽井沢町、岡谷市の2会場でトーナメント戦が展開される。前年度優勝校は白樺学園。
前回準優勝だった駒大苫は大会第2日の22日、2回戦から登場。八戸工大一―東北の1回戦勝者と当たる。昨年は10月の南北海道大会で優勝したが、続く11月の道選抜大会、高校総体の予選に当たる12月の道選手権が相次いで中止となり、釧路、帯広勢と公式戦で戦力を比べ合うことはできなかったものの、大久保雅斗、佐々中学人ら3年生を筆頭に、各学年の選手層は厚い。2年ぶりの王座奪還に期待が懸かる。
道栄と苫工は、くしくも大会初日の1回戦で激突することになった。南大会では第3ピリオド後半に道栄が立て続けに得点し5―3で勝利しているが、実力は拮抗(きっこう)している。
―全道女王・清水(駒大苫3年)に期待
スピードスケートは21~24日に長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)で男女13種目が行われる。駒大苫、苫工勢が各種目にエントリーしている。
注目は、昨年12月に苫小牧開催された道選手権高校女子500メートルで優勝した清水彩花(駒大苫3年)。同月下旬に発表された高校総体出場者タイムランキングでは7位だが、1位とのタイム差は0秒95。全道女王の意地を見せたい。
前回の高校総体で1年生ながら女子1500メートル、3000メートルで入賞を果たした森野こころ(駒大苫2年)も両種目のランキングでは上位につけている。男子では1500メートルの鮫川友希(同)がランキング7位と入賞圏内にいる。