空手の新極真会苫小牧道場に所属する小学からシニアまでの門下生7人が第13回新極真会平山道場空手道錬成大会(昨年12月、札幌市)各部門で優勝を筆頭に入賞した。柳原義文道場長は「それぞれ課題も見つかったと思うので、次の大会に向けてさらに稽古を積んでほしい」と期待を込めた。
男女122人が出場し、各部門でトーナメント戦を繰り広げた。当初は昨年8月に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、この冬に感染対策のために規模を縮小し、例年なら参加する他流派選手も出場制限して行われた。
小学6年女子上級の部で千葉心愛(千歳北陽小)が優勝。同部は2人のみの出場で、対戦した鈴木仁華(外舘道場)は以前に敗れた相手だった。「膝蹴りや前蹴りを連続で打った」と言い、延長の末の判定勝ちを収めた。今後は二段前蹴りを習得し、さらなるレベルアップを図る。「技の一本一本を強く打てるように稽古していく」と語った。
小学5年初級の部に出場した樫野丈二(苫小牧豊川小5年)は、自身初の公式戦優勝を果たした。3人エントリーでシード選手に欠場者が出たため決勝となった中明圭太郎(平山道場)との対戦は、延長にもつれる激闘に。これを判定で制した。「体力的に厳しかった」と言うが、中段突きと下段回し蹴りのコンビネーションが随所で決まる収穫を得た。
柳原道場長から「初出場で緊張していたと思うけれど、最後まで諦めずに戦っていた」とたたえられた樫野は「次の大会でもベストを尽くして、また優勝したい」と意気込んでいた。
シニア軽量級の部では、今田裕士(46)が優勝した。土谷貴(平山道場)との決勝では、身長が高い相手に、下段回し蹴りを連続で繰り出し、本戦で判定勝ち。「粘り強く技を出し続けて、相手を崩した」と振り返った。昨年3月に黒帯を取得した今田。「黒帯として気持ちで負けない姿をこれからも示していきたい」と抱負を語る。
柳原道場長は「さらに人間力も高めて、後輩に尊敬されるような選手を目指してほしい」とエールを送った。
関係分の入賞者は次の通り。
【男子】
▽小学4年初級の部 (1)野尻登和(千歳泉沢小)(2)笹川(千歳信濃小)▽小学5年同 (1)樫野丈二(豊川小)▽シニア軽量級の部 (1)今田裕士▽同重量級の部 (2)門田
【女子】
▽小学5年上級の部 (1)千葉愛來(千歳北陽小)▽小学6年同 (1)千葉心愛(同)