苫小牧の空手道場、NPO法人日本空手道振興会強健流空手道は10日、道場が所在する元町の前浜で寒稽古を行った。門下生は寒風が吹き抜ける浜辺で、基本稽古をして心身を鍛えた。
同道場では例年、稽古始めを樽前山神社で行ってきたが、今年は新型ウイルスに打ち勝つ強い体と精神力を養うことを目的に海岸で行った。
室蘭地方気象台によると、寒稽古を行った午前10時半ごろの苫小牧市内の気温は氷点下4.4度。同道場の山田五郎代表が浜に清めの塩をまいて稽古の安全を祈願。続いて門下生ら12人が波打ち際に向かって横一列で整列し、号令に合わせて突きや蹴りの基本稽古に励んだ。
寒稽古を初体験した瓜田優心(北光小6年)は「砂の上でバランスを取るのが大変だったけれど、楽しかった。今年もしっかり練習に打ち込みたい」と話していた。