第16回北海道高校バレーボール新人大会苫小牧予選会が10日、苫小牧東高校体育館などで行われた。男子はリーグ戦、女子はトーナメント戦を展開し、女子の苫小牧南が初優勝。男子は苫小牧工業が4年ぶりの頂点に立った。男女優勝チームは2月の道新人大会(北見市など)切符を獲得した。
苫小牧バレーボール協会が主催した1、2年生の新チームで挑む舞台。男子は苫工、苫高専、苫東、女子は苫南、苫中央、北海道栄、苫小牧西がそれぞれ出場した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客開催となった。
【男子】◇リーグ戦
苫小牧工業2-0苫小牧東
苫小牧高専2-0苫小牧東
苫小牧工業2-1苫小牧高専
▽順位 (1)苫工2勝(2)苫高専1勝1敗(3)苫東2敗
【女子】◇トーナメント
▽決勝
苫小牧南2-0苫小牧中央
▽3位戦
北海道栄2-0苫小牧西
▽1回戦
苫小牧南2-0北海道栄
苫小牧中央2-0苫小牧西
逆転で苫高専下す
全道ベスト8目指す
苫工
男子の苫工が苫高専との1勝同士対決で逆転勝利の末に栄冠を手にした。2年生以下の新チームとして初の実戦で成果を収め、全道大会にも挑戦する。古嶋主将(2年)は「ベスト8進出に挑みたい」と抱負を述べた。
第2セットからコートに立った柴田副主将がエース格の活躍を見せた。「ミスを引きずっていたようだったので、空気を変えたかった」。次々とアタックを決め、一気に流れを引き寄せた。古嶋主将も「しっかり決め切ってくれ、レシーブの守備範囲も広く心強い存在」と仲間の活躍をたたえた。
新型コロナウイルスの影響で大会が中止となったこともあり、昨年11月の全日本選手権大会(春高バレー)北海道予選以来の公式戦となった。小柳監督は「全道の舞台を経験していたことはプラスになっていた」と話す。古嶋主将は「今回は声が出ていなかったことでミスにつながっていたので、全道大会までに修正したい」と意気込んでいる。
守備磨き初の頂点
道大会初戦突破へ決意新た
苫南
女子の苫南が強豪私立に相次ぎストレート勝ちする貫禄の試合運びで、初の栄冠をつかんだ。一昨年の入部時からチームの屋台骨を支えている2年生5人を軸に攻守で圧倒。黒田主将(2年)は「自分たちのプレーを思い切り、楽しんでやることができた」と喜んだ。
尾崎(2年)、八木(同)の身長170センチを越える長身アタッカーに加え、小学時代に尾崎と共に全国大会の出場経験を持つセッター金久(同)など攻撃力はもともと高かった。一方で、全日本高校選手権につながる昨年10月の苫小牧地区予選では守備のもろさが露呈し3位。新人大会に向け練習時間の8割をレシーブ強化に充て、守備向上を図った成果が躍進の原動力になった。持川監督は「2年生はもちろん、1年生も大事なところでボールをつないでくれたのが大きかった」と目を細めた。
今年度は新型コロナウイルスの影響で各種地区公式戦が相次ぎ中止に。他校との練習試合も満足に行えない状況下ではあるが、「まずは全道の初戦を突破できるように、もう一度レシーブを強化していきたい」と黒田主将は決意を新たにした。