新成人

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2021年1月11日

 今年の成人式は、予定通りに実施した、挙行回数を増やした、日時を決めるか未定にして延期した―など自治体で対応が分かれた。式やその前後の会食で感染症が拡大することを心配したもので、昨年ならあり得なかった中止も多数あったことに、コロナ禍の深刻さを痛感する。

 新成人は、多くの人が亡くなった自然災害が、たびたび起きた平成の時代に生まれ育った。大規模な余震が複数回発生した新潟県中越地震(2004年)、大津波が押し寄せた東日本大震災(11年)、集中豪雨が広範囲で発生した平成30年7月豪雨(18年)、大規模停電でインフラがまひした胆振東部地震(同)などの被災者がいる。

 幼稚園や学校に通っていたある日、家族、友達、家、学びや、ふるさとを、突然失っており、その後の虚無感や絶望感、進路選択などで抱えた葛藤は、とても言葉にできないだろう。彼らにとって被災は、取り戻せない大切なものを不条理に奪われた意味で、戦争と同じようなものだった気がする。

 どんなに厳しい状況でも、生きるために必死に前を向いてきた20歳。それを知って受け止め、共に歩んできた20歳。私たちが思うよりも、きっとずっと大人だ。成人式の日の行動を心配する周囲に肩をすくめ、感染症の拡大が終息したら「私たちはマスクをして成人になった」と笑って話をするのかも。そんな若者たちの成人と未来を祝福している。(林)

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