道などは9、10の両日、新型コロナウイルスの感染者が新たに403人(9日215人、10日188人)確認され、10人(9日4人、10日6人)が死亡したと発表した。このうち129人の感染経路を追えていない。日別の新規感染者が100人を超えるのは5日連続。胆振管内の2件など計4件のクラスター(感染者集団)も発生した。道内の死者は500人を超えて累計で506人、感染者は延べ1万4717人(実人数1万4680人)となった。
道は9日、69人の感染を発表した。内訳は、苫小牧市2人(20代と30代男性1人ずつ)を含む胆振管内7人のほか、後志管内23人、石狩管内17人、十勝管内14人、釧路管内3人、渡島、オホーツク両管内各2人、長野県居住1人。
10日も道は89人の感染を確認。内訳は、苫小牧市9人(10歳未満~50代男女5人と年代非公表の男女2人、性別非公表の20代1人、年代・性別非公表1人)を含む胆振管内20人のほか、石狩管内22人、後志管内16人、十勝管内11人、釧路管内10人、渡島管内5人、空知管内2人、日高、オホーツク、根室3管内各1人。
胆振管内では、飲食店が主催した新年会で10人(10~70代の利用客8人と従業員2人)、会社主催の個人宅での懇親会で9人(10歳未満~50代の参加者)のクラスターが判明した。
トヨタ自動車北海道(苫小牧)は10日、従業員3人が新型コロナウイルスに感染したとホームページで公表した。同社によると、2人が8日、1人は9日に陽性が判明。年末年始休暇が明けた6日以降、出社しておらず、それぞれ社外で感染したとみられる。
胆振管内の居住者の感染は累計622人。苫小牧市内の認知症グループホームのクラスターは8日に終息したという。日高教育局によると、日高管内の感染者は浦河町の40代男性公務員。
札幌市は9日に110人、10日に76人の感染を確認。既存のクラスターでは市内の医療機関で32人の新規陽性が判明し、感染は計125人に拡大した。
このほか、小樽市で29人(9日19人、10日10人)、函館市で19人(9日10人、10日9人)、旭川市で11人(9日7人、10日4人)の感染を発表した。