4 苫小牧埠頭 海津尚夫社長 道産品の輸出拡大へ 大型冷凍冷蔵庫 食の物流拠点に

  • 新春トップインタビュー 2021年の展望, 特集
  • 2021年1月8日

 ―昨年はどんな年だったか。

 「新型コロナウイルス対策に明け暮れた1年だった。旅客輸送や観光、飲食などのビジネスに比べると物流業界の影響は軽微だったが、相応の影響は免れない。消費の減退などによって倉庫の在庫が高止まりして保管収入は微増したが、荷動きは全体的に停滞している。荷役や自動車運送業務の不調で減収となるものの経費が全体的に圧縮され、最終損益はおおむね当初の計画並みとなる」

 ―昨年、苫小牧港・東港に5階建ての大型冷凍冷蔵倉庫が完成した。

 「5階に空気の成分を調整し、野菜や果物の呼吸を抑えて鮮度を維持するCA冷蔵庫を設置した。3階には対応温度が氷点下38度で、食品の鮮度を維持できる急速凍結庫もある。1階から4階には吹き抜けで無人化された立体自動倉庫を設けた」

 ―稼働状況は。

 「徐々に稼働率が高まり、秋には道産野菜が大量に入ってきた。倉庫全体の容量に対し、在庫の割合は当初数%だったが、直近で60%ぐらいまで上がってきた。貨物はジャガイモ、乳製品、食肉、水産物など幅広く扱っている。出荷先は国内が多く、道産品の輸出を増やしていきたい」

 ―業界全体の課題は。

 「課題は労働力不足。女性の活躍を推進する必要がある。AI(人工知能)など新技術の導入による生産性向上、物流の付加価値を高める施設、輸送網の再構築などが挙げられる。苫小牧港の利便性を高めることが重要。東港の国際コンテナターミナルの機能をさらに強化し、より荷主に選ばれる港を目指さなければならない」

 ―今後の展望を。

 「少し長い目でコロナ後の世界を見据える必要がある。生活様式や働き方にとどまらず、産業構造も変化。地域間の関係にも影響が及んでくる。テレワークの浸透などで東京一極集中の動きが是正され、苫小牧も可能性も高まる」

 「倉庫周辺に加工場を立地させ、食の生産物流基地にしたい。道産品の国内外への出荷に当たって付加価値を付けられれば、北海道経済の活性化に貢献できる。物流を新しくする取り組みに力を入れていきたい」

 メモ 港湾輸送や飼料用サイロ、オイルターミナル事業を展開する。昨年、新たに大型冷凍冷蔵倉庫を建設した。苫小牧市入船町3の4の21。

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