東胆振からプロ野球選手4人誕生 ドラフト指名受け球界へ[スポーツ回顧(下)]

  • スポーツ, 野球
  • 2020年12月30日
北海道日本ハムにドラフト1位入団した苫小牧駒大の伊藤

 未曽有の感染症まん延に翻弄(ほんろう)された一年の中で圏域を大いに沸かすスポーツの出来事があった。10月26日、東京都内で行われたプロ野球ドラフト(新人選択)会議で当地ゆかりの4選手が各球団から指名を受けた。高沢秀昭氏(苫小牧工業高―王子製紙苫小牧―ロッテなど)、池田剛基氏(鵡川高―北海道日本ハム)、田中将大(駒大苫小牧高―東北楽天―米大リーグ、ヤンキース)らたびたびプロ選手を輩出してきた野球の盛んな地域ではあったが、これほどの人数が一気にプロ野球界へ飛び立つとは誰が想像できただろうか。

 先陣を切ったのは、駒大苫小牧高―苫小牧駒沢大でエース右腕として活躍した伊藤大海(23)=渡島管内鹿部町出身=。北海道日本ハムから、道内大学出身選手として初めてドラフト1位指名を受けた。

 続いたのは白老町生まれの駒沢大・若林楽人外野手(22)とむかわ町出身の星槎道都大・河村説人投手(23)。若林は埼玉西武ライオンズ、河村は千葉ロッテマリーンズからそれぞれ4位指名。最後は白老町出身で苫小牧中央高のエース左腕、根本悠楓(17)が、日本ハムから5位で指名された。

 記者は縁あって伊藤のドラフト指名に立ち会った。苫駒大の大講堂で恩師の大滝敏之監督や、道学生野球1部秋季リーグ初制覇を成し遂げたチームメートらと共に決定の瞬間をテレビ中継で見届けた伊藤。新型コロナウイルス感染予防のためマスクを着用していたが、少年時代から憧れる球団から最上位指名されたとあって、マスク越しの表情は容易に想像できた。

 その後も指名あいさつ、関係各所への表敬訪問、異例の苫小牧港・西港漁港区での仮契約などイベントのたびに伊藤を追い掛け、プロの階段を上がっていく過程を報じてきた。記者冥利(みょうり)に尽きる、貴重な経験だった。

 新型コロナで夏の甲子園や全日本大学選手権など目標にしてきた大会を失うつらさを味わった4選手。それでも気持ちを切らすことなく自己研さんに励んできた姿勢を、野球の神様は見てくれていたのだと思う。改めて祝福したい。

 しかし、彼らのゴールはここではない。厳しいプロの世界へのスタートラインに立ったばかり。「早く1軍で投げたい」「新人賞を取りたい」。各選手が掲げた目標がかなう日を、読者と共に見守りたい。

 (北畠授)

こんな記事も読まれています

    •          苫小牧民報創刊75周年記念講演             豊丘村制施行70周年記念講演 入場無料 三國清三シェフ 「70歳からの挑戦」   講師 三國 清三 氏 日時 6月7日(土) 令和7年 開演15時

    • 2025年7月22日
  • テストフリー広告

       苫小牧民報社創刊75周年記念講演会 入場無料  【講師】アルピニスト 野口 健氏  【演題】富士山から日本を変える  ~山から学んだ環境問題~  日時・会場・申込・問合せブロック  2025年(令和7年)8月9日(土)

    • 2025年7月18日PR
    テストフリー広告
  • テストフリー広告

       <!DOCTYPE html>  <html lang=”ja”>  <head>  <meta charset=”UTF-8″

    • 2025年7月18日PR
  • TEST
    • 2025年7月15日
  • TEST
    • 2025年6月26日
ニュースカレンダー

紙面ビューアー