苫小牧市立病院は現在停止している感染症病棟(12床)の新規患者受け入れについて、30日から段階的に再開し、来年1月4日から通常体制に戻すと発表した。今月17日に同病棟の看護師2人が新型コロナウイルスに感染していることを確認。接触のあった6人を同日から2週間の自宅待機としていたが、段階的に勤務に復帰できる見通しが立ったという。
同院は現在、コロナ感染者以外の新規入院や外来診療の制限、不急の手術延期などを進めているが、今後の感染状況によっては、道から感染症病棟の増床要請が出る可能性があることから当面継続する。
一方、東胆振では今後の感染者急増に備え、管内の他医療機関でも陽性患者を受け入れられるよう検討が行われているが、苫小牧保健所は28日時点で「関係医療機関などと協議中」としている。苫小牧市医師会の沖一郎会長は、東胆振圏域の看護師による支援態勢の構築なども視野に「年明け以降に構想をまとめたい」としている。