2 市内小中学校の移転新築・統廃合進む 初の併設校誕生連携効率的に

  • この1年 2020, 特集
  • 2020年12月22日
移転新築や統廃合が進んだ市内の小中学校(苫東小・東中で交流する児童生徒〈右上〉、明徳小の閉校式と旧校舎〈左上と下〉)

 苫小牧市内では今年、小中学校の移転新築・統廃合が進んだ。現在の児童・生徒数がピークを迎えた1980年代から約5割減少し、以前の大規模校は小規模化。校舎の老朽化もあり、「苫小牧市立小中学校規模適正化基本方針」や「苫小牧市立小中学校規模適正化地域プラン」などを踏まえ、再編が行われている。市内初となる小中併設型校舎の新設や小学校2校の統合など、新たな教育環境が構築されつつある。

 今年8月、市内旭町に新しい校舎が誕生した。半世紀以上にわたり、子どもたちの学びの場として愛されてきた旧苫小牧東小学校と旧苫小牧東中学校の移転新築に合わせ、整備された市内初の小中併設型校舎。東側が中学校、西側は小学校としているが、中央には児童生徒が交流できる共有スペースがあり、市内の各校で取り組む小中連携を効率的に進められるという。

 2学期から新校舎での授業が始まり、「スムーズに新しい環境での学習に移行できている」と東小の松橋忍校長。合同避難訓練なども行われ「刺激を受ける機会が多くなり成長に期待している」と語る。

 また、東中の五十嵐昭広校長は、同じ通学路で通い、触れ合う機会の多さから「中学生は見守りの気持ちや見本になろうという意識が芽生えている」と強調。現在はコロナ禍で一部の交流活動が制限されているが、流行状況を見ながら段階的に小中による合同催事などを企画し、併設校舎の強みを生かした教育を進める方針だ。

 一方で学校の適正規模を考慮し、統廃合を進めた地域もある。

 市立小中学校規模適正化基本方針によると、市内の適正規模は小学校が12~24学級、中学校は9~18学級。各学年に1クラスしかなかった明徳小学校を今年3月末で閉校とし、4月から錦岡小学校に統合。それにより、各学年で1クラスずつ増え、1、2年が各4学級、3~6年は各3学級となっている。

 統合後の状況について、錦岡小の髙城哲校長は人間関係の広がりがメリットになるとし、「今まで以上に周囲のことを考えて行動することが必要で、そうした力も養うことができる」と話す。

 明徳小の旧校舎は知的障害を持つ小中学生が通う道立の特別支援学校「北海道苫小牧支援学校」として来年4月から有効活用。市教委の担当者は就学場所を選択できることで「子どもたちが専門的な教育を受けられる」と語る。

 市教委は2021年度以降も少子化傾向や校舎の老朽化が進むことなどを踏まえ、それぞれの学校や地域の実情、特殊性などを考慮した適正配置を検討していく考えだ。

 (高野玲央奈)

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