第73回北海道高校スケート競技選手権大会兼第72回北海道体育大会冬季大会スケート競技会兼第76回国民体育大会冬季大会スケート競技会北海道予選会のスピードスケート部門は19、20両日、苫小牧市ハイランドスポーツセンターで男女の14種目が行われた。苫小牧勢では19日の少年女子1000メートルで大野珠梨(駒大苫小牧高)が3位入賞。そのほかは十勝勢が上位を独占した。
来年1月21~24日に長野県で開かれる全国高校総体は、道予選に出場したバッジテストB級以上の選手が出場権を獲得。同月27~31日の国民体育大会冬季大会(岐阜県)には、各種目の上位2選手が進出する。
【男子】
▽高校1000メートル (1)時安清貴(帯広三条)1分14秒62(2)阿部(同)(3)所(池田)▽少年同 (1)駒野智哉(白樺学園)1分18秒57(2)長﨑(池田)(3)大道(帯広三条)▽高校1500メートル (1)時安清貴(帯広三条)1分55秒49(2)谷垣(白樺学園)(3)穴吹(帯広農業)▽少年同 (1)中捨朝陽(白樺学園)2分1秒69(2)鎌田(同)(3)林(同)▽高校5000メートル (1)菊池健太(白樺学園)7分6秒35(2)谷垣(同)(3)齊藤(帯広三条)▽少年同 (1)齊下功聖(白樺学園)7分15秒55(2)林(同)(3)蟻戸(同)▽高校チームパシュート (1)白樺学園4分11秒90(2)帯広農業(3)池田▽高校2000メートルリレー (1)白樺学園2分29秒34(2)池田(3)帯広農業
【女子】
▽高校1000メートル (1)水戸咲良(帯広三条)1分23秒39(2)小野寺(帯広南商業)(3)阿良(帯広農業)▽少年同 (1)島くるみ(帯広南商業)1分31秒11(2)道見(帯広三条)(3)大野(駒大苫小牧)▽高校1500メートル (1)堀川桃香(白樺学園)2分6秒27(2)水戸(帯広三条)(3)久保(白樺学園)▽少年同 (1)竹林伶茄(帯広南商業)2分21秒01(2)丸子(白樺学園)(3)道見(帯広三条)▽高校チームパシュート (1)白樺学園3分28秒10(2)帯広三条(3)帯広南商業▽高校2000メートルリレー (1)帯広南商業2分51秒14(2)帯広三条(3)池田
―駒大苫、手応えと課題受け止める
駒大苫小牧が地元開催の大会で一定の結果を残した。高校女子500メートルで清水彩花主将(3年)が優勝し、男子では1000メートルで鮫川友希(2年)が3位に0・01秒差及ばなかったものの4位入賞。
鮫川には手応えもあった。夏場の陸上トレーニングにより、体脂肪率は5ポイント低下の12%、体重は2キロ増えた。腹筋や背筋の力も向上し、「レース終盤での筋持久力が高まった」と話す。
スタートダッシュが目下の課題となり、序盤の200メートルの走りを磨く。「後半の加速は得意。スタートで力強く氷を捉える練習を積みたい」と語った。
来年1月の高校総体で、今年2月にマークした全国選抜大会1000メートルの自己ベスト1分14秒41を短縮する構え。「インターハイで更新して今回の悔しさを晴らす」と意気込みを語った。
一方、500メートル栄冠を獲得した清水は自己ベストに届かなかったものの、「練習成果を出せた」と手応えを語った。田畑真紀監督は「本番直前の集中力の高さはずば抜けていた」とたたえた。
レース終盤での失速があった。清水は「後半でスピードを維持できるように、速いスピードの中でも崩れないフォームを確立したい」と話す。
ヤマ場の高校総体に向けて各個人の課題が見えた大会になった。田畑監督は部員たちの成長に期待しつつ今回を総括し、「練習でしたことを実践しようとする姿が見られた」。年明けに向けて各人に理想の滑りの追究を促していた。