全国中学生相撲選手権大会(来年1月1日、東京都立川市)に出場する苫小牧相撲少年団の大場琉矢(沼ノ端中1年)が18日、苫小牧市役所を訪問し、岩倉博文市長に大舞台に向けた意気込みを語った。
少年団の杉山金一親方と共に市役所を訪れた大場。全国中学相撲は新型コロナウイルスの影響で相次ぎ中止になった全国規模大会の代替に当たる。各都道府県の予選会を勝ち抜いた1~3年の精鋭が出場する予定で、小学4年以来の全国挑戦になる大場は「全力を出し切って1勝したい」と話した。
岩倉市長は「相撲は日本の国技。上級生とも当たるだろうし、相手にとって不足はない。頑張って」とエールを送った。
大場は11月に札幌市で開かれた道少年相撲特別大会の中学男子個人戦総当たりで、3勝2敗の3位。当初は上位2人に与えられる全国大会切符を逃したが、その後2位選手が権利を辞退したため繰り上がった。
小学1年から相撲に打ち込み、立ち合いの出足から一気に相手を土俵の外に運ぶ力強い押し相撲が武器。杉山親方は「形にはまったときの力はすごい」と大場の魅力を表現する。
今年4月に白老町の北海道栄高に誕生した相撲部と稽古するようになってからは「相手の体に頭を付けて低く相撲を取ることを学んだ」(大場)と、先輩たちに胸を借り一段と技術に磨きが掛かった。大場は、本番に向け「もっと足腰を鍛えて、前に落ちない相撲が取れるようにしたい」と力強く語った。