競り合い

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  • 2024年11月29日

  アイスホッケー第13回女子日本リーグ2次リーグが24日まで苫小牧であった。最上位Aプールは4強が総当たり戦を行って地元の道路建設ペリグリンが2勝を挙げ、1勝1敗の釧路・Daishinと首位争奪の最終戦を行った。先取点のDaishinが流れをつかみ、4―0の完勝で本道東西氷都勢対決を制した。

   Daishinのスケーター面々は力強いプレーを終始見せていた。道路建設ゾーン奥のコーナーで局地のバトルに勝ち、ゴール前付近に居座った3人目の攻め手が好機を見極めてシュートを連発。道路建設は守勢のまま対応に追われる場面がしばしばで、点差は開いていった。

   Daishin中島谷友二朗監督から後日聞いた。今月上旬の全道大会で両者が戦った際は道路建設に2―4で敗れ、「反省を生かしたまでです」と中島谷さん。「前回はペリグリンさんの苫小牧勢らしい波状攻撃に押し込まれた」。まず守って攻めへ転じる意識の形成が反攻作戦の第一歩だったという。男子旧日本リーグのコクド主力DFだった中島谷さんは後に故郷釧路の日本製紙に移籍して活躍した歴戦の名選手。快勝後、釧路女子たちに呼び掛けたそうだ。「これで終わりじゃない。ペリグリンはまた強くなる。気を抜くな、と」。今季は続く。(谷)

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